第149話 攻略後の一休み
甲府ダンジョン10層ボスがまさかの変異種のゴブリンジェネラルで、
それを倒すことに成功した俺は車の中でホッとしていた。
「・・・本当に疲れたなぁ」
配信では簡単に倒せた感じだが、結構気は張っていたぞ。
だって、シエルとナイトの合体技を喰らいながら、前に進んでくるモンスターは初めてだったからな。これで倒せなかったらどうしようかと。
「パパ。大丈夫?」
ピィ?
「大丈夫だメリア・ナイト」
俺が疲れているのがわかっているのか、助手席に座っているメリアとメリアの頭の上にいるナイトが心配していたため、大丈夫だって言って頭を撫でた。
ぽよん
ニギニギ
「おぉ~~~気持ちいいな。ありがとオニキス」
オニキスが俺の後ろから触手を伸ばして肩を揉んでくれた。
あぁ~~~気持ちいいよ。
「それじゃあ・・・めっちゃ収入もよかったし、帰るとするか」
そう、めっちゃ変異種のゴブリンジェネラルの魔石が高かった。
1つでまさかの100万だからな。
聞いて俺はびっくりしたよ。それプラス、ボス部屋に到達するまでに倒したモンスターの魔石も合わせると・・・まさかの200万だったからな。
ちょっと豪華な飯でも食べるとするか。
「それじゃあ・・・帰りますか?」
ヒンヒン!!
ワンワン!!
モグモ!!
この後、家に帰った俺はメリアと買い出しをして、焼き肉パーティーをしたぞ。
その際に、真奈美と瑠莉奈が家にやってきた。
「優兄。配信見たよ!!」
「・・・焼き肉をしているんですね」
「記念のパーティーだからな。そっちはどうだった?」
「こっちはついに4層攻略したよ!!」
「オークを倒したのか?」
「はい。結構大変でした」
「なるほどな・・・なら、一緒に食べるか?」
「いいの!?」
「いいんですか?」
「こっちは変異種を倒したときにドロップした魔石が思いのほか高かったからな。
全然問題ないぞ」
「ちなみに・・どれくらいで売れたの?」
「瑠莉奈・・・」
俺は2人に金額を言ったところ、
「・・・探索者は夢がある職業なんだね」
「・・・本当にすごいですね」
「・・・オークの魔石も高く売れるんじゃなかったっけ?」
「・・・私たちはパーティーで動いているので」
「肉もドロップしたけど・・・ねぇ?」
そういうことね。パーティーだと分割になるからな。
分け前とかめんどくさそうだな。
俺はソロだからそんな心配ないしな。
「そういえば・・・優兄って荷物はどうしたの?」
「何がだ?」
「いつも持って行っているリュックを置いていたみたいだけど」
「よく気付いたな」
「最近背負っている様子を見ていないなって」
「そういえばそうだね」
瑠莉奈って意外と鋭いんだよな。
・・・これについては、
「リュックが壊れてな。配信用の器材だったり、探索用の防具とかを一緒に入れていたからな・・・それに」
「「それに?」」
「新しいスキルのおかげで必要がなくなったからな」
「「へぇ~~~って新しいスキル!?」」
こういう息が合うのは姉妹だなと思う。
そうなんだよね。いきなり新しいスキルが手に入ったんだよな。
「・・・もう驚きたくないんだけど」
「・・・優馬さんってとんでもない豪運の持ち主かもね」
「・・・このまま俺の新しいスキルでも聞くか?」
「「・・・お願いします」」
「そんなにかしこまらなくても・・・アイテムボックスだよ」
「アイテムボックス・・・ってあの収納スキル!?」
「世界でも100人ぐらいのスキルを所持したんだ・・・」
そう、新しく手に入れたスキルは<アイテムボックス>だ。
これはアイテムボックスと言うと、人には見えない箱みたいなのが出て、
そこに荷物を収納することができるのだ。
「優兄・・・って結構特殊だよ」
「本当だね・・・そのことは報告しているんですか?」
「このスキルは社長と小夜さんには報告しているよ」
社長はえぇって顔をしていたよ。
小夜さんは逆に固まっていたな・・・その後に、
「君はトンデモ人間すぎないかな?」
「優馬さん・・・あなたって人は」
けど・・・スキルはランダムだから仕方ないよね!?
怒られる・・・っていうかあきれられていたよ。
「・・・優馬さんは本当に世界で狙われかねないですね」
「・・・シエルちゃんたちがいるから問題ないんじゃ?」
「・・・そういえばそうだね」
・・・・それでも、シエルたちの魔法だとやりすぎるんだよな。
シエルたちを人殺しにはしたくないよ俺は。
ヒン?
「何でもないよシエル。明日は休んで、あさっては11層以降の攻略でも挑むか?」
ヒンヒン!!
ぽよん!!
ピィィ!!
モグモ!!
うちの子たちはやる気十分だな。
「そういえば・・・優馬さん」
「どうした真奈美?」
「最近、翠さんを見ませんね」
「翠は静岡で俺が会った探索者のパーティーと一緒に攻略しているらしいが、
俺も最近会っていないなぁ」
次の日にその理由が明らかになった。




