第147話 甲府ダンジョン10層攻略へ
あの後、無事に9層までの攻略を完了した俺はその次の10層攻略に向けての準備をしていた。
「前回がオークジェネラルだったが・・・別のモンスターが出てくる可能性もあるからな」
ヒンヒ~~~ン!!
ワンワン!!
ピイィィィ!!
「・・・うちの子たちを心配しても仕方ないな」
シエルとシラユキにナイトが外の庭で追いかけっこをしている横で、
「ドライト。この肥料を蒔く?」
モグモ!!
とメリアとドライトが畑の管理をしていた。
ぽよぽよ
「ありがとなオニキス」
オニキスがお茶を持ってきてくれたのでそれを飲みながら、
もう一体のモンスターを考える。
「オークジェネラルじゃなかった場合、コボルトキングとゴブリンキングの2体討伐ってのがなぁ」
その場合、絶対時間がかかる未来しか見えないし、
ボス部屋まである程度戦う必要があるから消耗戦はマジで避けたいんだよね。
「・・・しかも甲府ダンジョンの10層は2体のほうで出てくる可能性のほうが高いってのがな」
ダンジョンの集計で、10層以上を攻略した探索者の情報を集めた統計みたいなのがあり、甲府ダンジョンの場合、7割以上で2体が出てくるんだとか。
「その場合、3:3で分ける必要もあるしな・・・チームをどう考えよう」
と少しの悩みでもあった。
うちの子たちを俺が信じるしかないよね。
「とにかく・・・残りの2・3割にかけるしかないな」
と一種の現実逃避をしつつ、明日に向けてゆっくり休む俺なのであった。
本当は明後日にしたかったが、この子たちがやる気十分で、すぐに挑みたいと言い出したため、急遽明日挑むことになったぞ。
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「みなさん、こんにちは!!」
『今度は甲府ダンジョン10層攻略かぁ』
『甲府はあれか。2体が出てくる可能性があるのか』
『その時はどうする?』
「その時は・・・3人チームに分けて挑みたいと思います・・・全員やる気十分なので」
ヒンヒ~~~ン!!
ぽよぽよん!!
ワンワン!!
ピチチチ!!
「私もやる気だよ!!」
モグモ!!
「この通りです」
『気合十分なのが画面越しでもわかる』
『胸を張っているメリアちゃんかわいい』
『こいつは変態か?・・・にしてもかわいいのは同意だな』
『見ていて癒されるもんな』
実際、ほかの人で従魔を持っている人はいるにはいるが、
その人たちは俺のように魔力がつながっているわけではないからな。
それに基本ゴブリンとかコボルトばかりだからね。
・・・それをめっちゃうらやましがられているコメントも来たがな。
「・・・それでは早速ダンジョンの10層攻略に挑みます」
ということで、10層攻略開始だ!!
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「う~~~ん、これはまた一方的だな」
わかっていたことだけど、ここのダンジョンのモンスターはシエルたちからしたら、余裕の相手なのかもな。
ヒンヒ~~~ン
とシエルが竜巻で敵を吹っ飛ばし、
ぽよ~~~ん!!
とオニキスが吹っ飛ばす。
ワオ~~~ン!!
とシラユキが敵を凍らせて、
ピィィィ!!
都内とが炎で燃やし尽くす。
「いくよ!!」
とメリアが植物魔法で相手を捕まえては投げ飛ばし、
モグモグモ!!
ドライトが土魔法で相手を封じてそのまま閉じ込める。
「うちの子は最強だ」
『それはそう』
『ユウも立派な親バカだな』
『けどマジで強いな』
『本当にそれ。これでD級なのが笑えんよな』
今では俺のことをD級(実際はB級ぐらいの力はある)って感じで言われるんだよね。
俺自身が弱いからそんなことないと思うけどね。
「それにしても・・・みんな笑いながら倒しているのはサイコパスなんよ」
『確かに・・・全員笑顔だ』
『楽しんでいるのがわかるのは怖いね』
『さすがはバトルジャンキー』
俺も視聴者に同意だな。
この子たちは戦うのが大好きな子たちばっかりだからな。
最近あまり戦えていなかったシラユキもいつもより楽しんでいるし、
基本的にダンジョンに挑む機会がなかったメリアはめっちゃ張り切っているのがわかる。
「これは・・・想定以上だな」
予想では30~40分ぐらいでボス部屋に到着しそうかなと思っていたんだが、
このままの勢いだと30分ぐらいで到着しそうだな。
そして・・・本当に30分後。
「まさかの30分でボス部屋に到着しました~~~」
『早くね?』
『みんなが張り切っていたからね』
『だとしても・・・早すぎる気が』
『俺は同じD級探索者だけどさ・・・10層のボス部屋に到着するまで1時間ぐらいはかかったんだけど・・・』
『シエルちゃんたちは最強だ』
と視聴者からも驚かれるスピードでボス部屋に到着するのであった。
俺も驚きしかないからね。みんなはエッヘン!!って感じでコメントで褒められていると思って胸を張っているのだった。




