第146話 9層の攻略をのんびりと
コメント返信をそこそこにしつつ、
俺たちは9層の攻略に挑んでいた。
道中はそれほど変わらないと思っていたが、
ここでオークが現れた。オークは結構めんどいんだよなと思っていたのだが、
ぽよよん!!
ブゴッ!?
ピィィィ!!
ゴッ!?
モグモグ!!
ブゴッァ~~~~!?
オニキスがオークの手足をからめとり、
空いているお腹に目掛けて、ナイトの炎の突進とどりもの穴掘り攻撃がヒットした。
膝が付きそうになっているオークだが、オニキスによってからめとられているため動くことができず苦しそうだ。
「これは・・・リンチに近いな」
『不良の1人が後ろから羽交い絞めして、ほかの仲間で一方的にぼこぼこにするやつだな』
『それよりヤバくないあれ?』
『見た目は可愛いのに・・・やっていることはえぐいな』
うん、視聴者に同意だなこれは。
本当に一方的に攻撃入れているんだもの。
「本当に思う時があるんだよね・・・俺って必要かな?」
『ユウがいなかったら、オニキス君は討伐されていたぞ』
『ナイトちゃんは生まれなかったと思うよ』
『ドライト君もあそこで死んでいた可能性が高いから、ユウは必要だろ』
「温かいなコメントが」
本当に心が温まるよ。
そして・・・オニキスたちはオークをフルボッコにしていた。
というよりは腹攻撃で完全ダウンしているオークをオニキスが消化していた。
君はそういうこともできるんだね。初めて知ったよ。
ぽよぽよ!!
ピチチチ!!
モグモ!!
「俺の声が聞こえていたのね。・・・めっちゃ痛いから止めてくれ!?分かったから」
「オニキス君たちはなんと?」
「『僕たちはマスターのおかげで救われたんだから、そんなこと言わないで!!』て言われました」
『本当に・・・いい子たちだな』
『これからも絶対に推すよ』
視聴者も感動している・・・いい家族の話になったぽいな?
俺としても、嬉しい限りだな。そう思ってくれるならば、この子たちにとっていい環境を与えていきたいよ。
「さてと・・・このまま9層攻略を頑張るとしますかね」
ぽよよん!!
ピィィィ!!
モグモ!!
皆張り切っているなぁ~~~これは結構早めに終わりそうだな。
この考えはどうやら間違ってはいなかった。
ぽよよ~~~ん!!
ドカン!!
ピィィィィ!!
ボォウ!!
モグモグモ!!
ドスン!!
とオニキスが体当たりで吹っ飛ばし、ナイトが自慢の炎で炭にし、ドライトの土魔法による奈落の穴で敵モンスターをどんどん討伐していった。
「ここまで楽だとはね」
『オニキス君たちが強すぎるからな』
『本当に強いな』
『分かっていたけど関心してしまうな』
視聴者も知ってはいても驚くよね。
本当にこの子たちのポテンシャルに驚くばかりだ。
・・・・えっ?ちょっとドライト君?
モグモグ!!
ギュイ~~~~~ン!!
グギャ!?
キャン!?
ドライトがなんかヤバい技を生み出したんだが。
土を魔法で固めてドリル状にしてから、回転を加えた攻撃を繰り出していた。
くらったホブゴブリンやハイコボルトのお腹に穴が開くレベルの威力だ。
これは・・・とんでもない技を生み出したな。
「ドライト・・・お前はいつそんな技を?」
モググモグ!!
「テレビの道路工事を見ていた時にドリルが映っていたのを真似してみたかぁ・・・うちの子は凄いな」
『現実逃避してる』
『気持ちはわからんでもないかな』
『オニキス君とかもそうだけど、何でユウの従魔はみんな見ただけでそれを技に昇格できるんだろうな』
『やっていることが天才の領域』
俺自身がびっくりしているからね。
道路工事で映っていたドリルを真似してそれを技にするとは
ドライト・・・恐ろしい子だな。
「あっちはあっちでナイトが1人で炎の竜巻を生み出しているんだけど」
ピイイィィィィ!!
ボォォォォォ!!
ナイトが炎を纏った状態で敵の周りを囲むように回転して、
炎の竜巻を生み出して、消し炭にしていた。
「現実逃避したくなるからね」
ぽよんぽよん
「オニキス・・・労わってくれるのか?」
ぽよんぽよん フリフリ
「諦めろね・・・ハハハ」
オニキスに肩を叩かれ横にフリフリされた。
諦めて現実を受け入れろってことらしい。
うん・・・・受け入れることにするよ。
じゃないと俺はおかしくなりそうだ。




