第143話 探索者専用鍛冶屋
ヒカリ先輩からの紹介で俺が向かったのは、
神奈川にある探索者専用鍛冶屋だ。
探索者専用鍛冶屋はダンジョンでドロップする鉱石や皮を加工して武器や防具を作って販売する場所であり、スキルで<鍛冶>を持っている人しか開くことができない。
一応、ダンジョン企業が初心者用の防具を販売してはいるが、中級者以降はここで基本買うんだとか。
しかも・・・鍛冶スキルを持っている人はダンジョン鉱石とかで作成すると特殊なスキルが付くんだとか。
「ってなわけで来たんだけども・・・ここか?」
ヒン?
ワフ?
「・・・うわぁ~~~」
着いた場所は・・・ちょっとぼろいんだけど?
店の名前は<探索者専用鍛冶屋・ナカタニ>だ。
今日のお供はメリアとシエルにシラユキだ。
理由は・・・後でね?
「すいません~~~~今開いていますか?」
「開いているよ!!」
と女性の声が。
開いているとのことで入店してみると・・・
「・・・これは壮観だな」
「剣や防具がいっぱいだ」
ヒヒン・・・
ワフ・・・
シエルとシラユキもメリアも皆で周りを見た。
こういうところってなんかファンタジー感があるよね。
周り全部が剣や防具で、後ろのほうでは鍛冶屋特有の火の匂い?ってのがね。
「・・・ってあんたはあの従魔の配信者かい?」
「・・・はい。ユニモンチャンネルのユウです。こっちが」
ヒヒン!!
ワンワン!!
「メリアだよ!!」
「・・・実際に初めて見るけど・・・本当に実在しているんだね」
ちょいちょいコメントとかでも、
『シエルちゃんはCGでしょ?』
『メリアちゃんは加工して頭に花を乗っけているだけで、ユウの隠し子じゃ?』
とか言われたりはするんだが、実際に見ている人もいるので反論はしてくれるが、
いまだに信じていない人も実はいるんだよね?
「・・・可愛いなぁ~~~」なでなで
とシエルとシラユキを撫でていて、店主さん?らしき人がめっちゃほっこりしている。
「あなたが・・・鍛冶屋の?」
「そうだったね・・私がここの店主の中谷 美智留だよ」
「ヒカリ先輩からの紹介できました」
「ヒカリちゃんの!?・・・ってそういえば同じ事務所所属か」
「はい・・・でお願いがあってきたのですよ」
「お願いね・・・ってまさか?」
と俺は本題として、中谷さんにアレを見せた。
「これの加工をお願いしたくて」
「・・・まさか、本物のミスリルかい?」
「はい」
「一応のため確認するね。<鑑定>」
と唱えて俺が持ってきた鉱石を色々見てくれた。
「鑑定が使えるんですね?」
「そりゃあね。鍛冶屋だからこそ、偽物を持ってきてこれで作れとかでいちゃもんとか付けられるのを防ぐためだから」
偽物を持たされて、作った後にその防具や武器に不備が起きた時に、
鍛冶屋のせいにされるのを未然に防ぐために、鍛冶のスキルを持っている人たちは
鑑定スキルを持つか、鑑定スキルを持っている人を店員で雇ったりする。
「・・・マジで本物なのね」
「ホッ・・・」
「で、これで何を作るのかい?あんたの防具?」
「俺の防具は新調したので問題ないです」
「それなら・・・ってもしかして?」
「はい。この子たちの防具を作ってもらいたくて」
そう、俺がお願いしたかったのはシエルたちの防具だ。
「初めてだよ。従魔の防具を作るってのは」
「お願いできますか?」
「初めてのことで失敗するかもしれないけど・・・いいのかい?」
「是非お願いします!!お代は・・・」
「タダでいいよ」
「それはちょっと・・・」
「ミスリルを扱わせてもらえるんだからね。逆に私のほうから出すレベルだからね」
「ミスリルってそんなにレアなんですね」
「ダンジョンの50層以降からでしか取れないからね。しかも取れてもって感じかな?」
「そうだったんだ・・・」
めっちゃ貴重なものをあの箱からゲットできた俺って結構幸運なのかね?
「それじゃあ・・・シエルちゃんとシラユキちゃんにメリアちゃんはこっちに来てもらって採寸するよ」
「は~~~い!!」
ヒヒヒン!!
ワンワン!!
とシエルたちが採寸してもらっている間、俺は周りを見ていた。
・汗を吸ってくれる防具
・研がなくていい再生の剣
・投げても戻ってくる槍
とかがある。・・・見ていて飽きないなこれは。
「採寸は完了したよ」
「出来上がりはいつになりますかね?」
「それは未定だね。正直私も初めて扱うから時間がかかるのは間違いないよ」
「分かりました。完成次第俺に連絡してください」
「オッケー。腕によりをかけて作っちゃうよ!!」
完成が待ち遠しいな。
ちなみに、オニキスはぷよぷよボディで防具が邪魔になるから却下。
ナイトは再生能力があるためいらない(防具の重さ次第ではスピードの低下につながるため却下)。
ドライトは元々の能力が防御系であり、防具は穴をほるのに邪魔とのことでいらないって感じになった結果、この3体になったよ。
それと・・・中谷さんは年齢が25と俺の一個下だった。
結構貫禄あったのに年下だったんかい!?




