第122話 5層ボス戦がここまで簡単に・・・
5層に到着した俺たちを待っていたのは
「意外と敵が出てくるわね」
「今までが楽だったからそう思うだけですよ」
「先輩の意見に同意です」
それでも、ゴブリン軍団が複数体で出来るようになったんだけどね。
複数体って言っても4層のようなパーティーじゃなくてソルジャーが2体とかって感じなんだけど・・・基本的に瞬殺よ。
「はっ!!」スパン!!
ギャッ!?
とゴブリンソルジャーを一刀両断するアズサさんに、
「せいっ!!」パシュ!!
ガッ!?
と東条先輩がゴブリンアーチャー以上の隠密で射貫いて、
ヒ~~~ン!!
ぽ~~~よん!!
ワンワン!!
ピィィィ!!
とシエルたちもたくさんの敵を蹴散らしていった。
「これは・・・4層の再放送かな?」
『確かに』
『・・・RTAでも始めるんですかね?』
『実際、1日で5層まで行くって中々ないでしょ?』
『あったら、それだけで十分稼げるぞ』
そうだよね・・・この魔石の数を売ったら多分1年は働かずに済みそうだな。
「何がすごいってまだ配信始まってから1時間ちょっとなのがね」
「ここまで素早く進むとは思わなかったわ」
「・・・皆さんの力的に予想はできたと思いますよ」
『それはそうだ』
『ユウの言う通り』
「コメントでも言われていますよ」
「「えっ~~~~」」
なんでそんな嘘だっていう感じのリアクションなのか聞いてみたいんだが。
「シエルたちはまだ暴れたりない感じか?」
ヒンヒヒン!!
ぽぽよん!!
ピィィィ!!
と戦闘狂3人組は全然やる気だな。
ワフ ポテ
「シラユキだけが俺の癒しだよ」
とドンマイって感じで俺の足にポンと手を置くシラユキをなでつつ俺たちはどんどん進んでいって遂に5層のボス部屋に到着した。
「ここまで配信開始して1時間18分」
「・・・まだ早く行けそうだね」
「・・・確かにそうですね」
「・・・これでも十分早いですって」
とんでもないこと言っている2人を置いといて、
全員で5層のボス部屋に入った。
出てくるのは当然・・・ゴブリンキングだ。
ガァーーー!!
と雄たけびを上げるのと同時に手下のゴブリンを召喚してきた。
・・・いきなりか。
「いきなり召喚かぁ」
「多分、私たち相手に1人では無理って判断したみたいだね」
「・・・そりゃそうでしょうよ」
俺がもしゴブリンキングの立ち位置だったら絶望しているぞ。
「シエル!!シラユキ!!ナイト!!アズサさんの道を作ってくれ!!」
ヒヒ~~~ン!!
ワオ~~~ン!!
ピィィィ!!
とシエルが暴風を、シラユキが氷の槍を、ナイトが炎の渦をそれぞれ飛ばして、
手下たちを吹っ飛ばした。
「ナイス!!アカネちゃん!!」
「任せてください!!<ソニックショット>!!」
と東条先輩が飛ばした矢が異常な速さでゴブリンキングの腕を貫き、その痛みで持って居た棍棒を放した。
後は・・・分かるよね。
「これで終わりだよ・・・<瞬閃>」
とアズサさんが言った瞬間目の前から消えて・・・いつの間にかゴブリンキングの後ろにいた。
・・・何が起きたのかわからない表情をしていたゴブリンキングだったが、気が付いたときには・・・もう遅い。
ガッ!?
「うわぁ~~~きれいに真っ二つ」
「ゴブリンキングが身に着けていた鎧ごと真っ二つってどんな切れ味ですかね?」
そう、縦に真っ二つ。
これにはシエルたちもポカ~~~ンとした表情をしていた。
「どうしたの?」
「アズサさんの技に驚いているだけです」
「同じく・・・シエルたちも驚いてポカ~~~ンとした表情をしていますからね」
『これを実際に見るのと配信とでは違うよな』
『<瞬閃>はやっぱりかっこいいな』
『最初のシエルちゃんたちの雑魚掃討もヤバいけどね』
『そのあと、アカネちゃんがゴブリンキングを無力化させた後ってのがね』
『この人たちヤバいの一言に尽きる』
「俺はヤバくないと思います」
『シエルちゃんたちの主だから同罪』
『<共鳴>スキル発動したらあんたもそっち側だろ?』
「くそ・・・何も言えないな」
と視聴者とのレスバに負けた後、俺たちは6層に降りたのだが・・・
「あれ・・・この子」
「この子は一体?」
「体がボロボロですね・・・この子は・・・どんなモンスターですかね?」
そこにいたのは1体のモンスターだった。
体がボロボロで真っ黒なので何のモンスターかがわからない。
「・・・この子はドリモールだね」
「ドリモールですか?」
「10層ぐらいから出てくるモグラのモンスターだよ」
「そんなモンスターがこんな場所でボロボロに?」
「モンスターでも縄張り争いがあるからね・・それに敗れたのかもね」
「なるほど」
う~~~ん、この子をどうしようかな?
「このまま倒すこともできるけどもね」
「良心が痛みますね」
「そうだよね」
「ちょっと保護します」
と俺はシエルとオニキスを連れてぼろぼろ状態のドリモールのところに向かうのであった。




