第108話 横浜ダンジョン・20層ボス 2
メリアの木を見てぽかんとした顔をしたフレイムオーガに
太刀川さんと健太が奇襲を行った。
「今だ!!」
「はい!!」
グォッ!?
完全に油断していたみたいだな。両足を斬られて膝をついた。
「膝をついた!!今ならイケるぞ!!」
「分かったわ!!<ウィンドレイン>!!」
「<ロックキャノン>!!」
「メリア!!木を解除して!!」
「分かった!!」
とメリアが召喚した木が霧散したのと同時に、柚木さんが雨のように風の矢を降らせ、石田さんが岩の大砲みたいなのを作り出して撃った。それと。
ヒヒ~~~~ン!!
ワオ~~~ン!!
とシエル・シラユキが合体魔法を繰り出したのだ。
氷の竜巻・・・霰みたいだな。
だけど・・・霰より大きい氷は、オーガの熱で溶けて水になる。
途中で水の竜巻となりオーガを襲うのだった。
グガガガッ!?
これは・・・大ダメージだな。
オーガの纏う炎も弱くなっているのを感じた。
グ・・・グォ
「そりゃっ!!」
ガン!!
と獅子堂さんが前に出てオーガの頭に斧を振り下ろした。
オーガから血が出てきた・・・効いているぞ。
「リーダー!!健太!!このまま押し切るぞ!!」
「もちろんだ!!」
「分かっていますよ!!」
と攻め込もうとした次の瞬間、フレイムオーガが吠えた。
グオォォォォォォォォーーーーー!!
「なんですか!?この咆哮は!?」
「ユウさん!!気を付けてください」
「これは・・・調べたときに載っていたわね。フレイムオーガは追い込められると放つ技の予備動作らしいわ」
「予備動作・・・」
一体・・・何をする気なんだ?
「2人は俺の後ろにいろよ!!」
「頼みます!!」
「任せるぞ!!武」
と追撃しようとしていた前衛組も守りを固め、
俺たちは攻撃が届かないであろう場所まで離れた。
そして・・・
ブン!!・・・ボオ~~~~ン!!
と棍棒に体に纏っている全部の炎を纏わせて振り下ろしたのだ。
届かないってわかっていても・・・めっちゃ怖い。
しかも・・・めっちゃ暑い!!
なるほど・・・これは耐えられないよな。
「これって・・・太刀川さんたちは大丈夫なんですか?」
「一応・・・武の盾には水の魔石が使われているから問題ないとは思うけど」
「・・・パワー負けして吹っ飛ばされる可能性が」
「そうですよね・・・」
ヒヒ~~~ン!!
ワオ~~~ン!!
「シエル!?シラユキ!?何を・・・えっ」
「これって・・・」
「うわ~~~」
俺たちが驚いたことそれは・・・
シエルが水魔法で波を作りオーガの攻撃にぶち当てて、シラユキがそこから凍らせていったのだ。
凍らせたところはすぐに溶けてはいるのだが・・・威力をだいぶ抑えたぞこれは。
「これは・・・助かった」
「ギリギリだったか武?」
「めっちゃギリギリだった」
「スゲ~~~マグマを凍らせたぞ一瞬」
前衛組も無事みたいだな。
・・・そういえばメリアはどこに?
「・・・メリアはどこに?」
「ユウさんあそこに!?」
「どうしてあんなところに!?」
何とメリアはフレイムオーガの後ろにいたのだ。
メリアは小さいからな・・・オーガの視界から外れていたんだろうな。
「い~~~っくよ!!」
とメリアは後ろから木の根を召喚して棍棒を振るった後の
隙ができたフレイムオーガの体全体を巻き付けた。
ゴォ!?
いきなり後ろから木の根が絡みついてきたもんだから驚いて固まっているみたいだな。
「太刀川さん!!チャンスです!!」
「ありがとう!!行くぞ健太!!武!!」
「「おぅ!!」」
と絡まって動けなくなったオーガに前衛組が攻撃を開始した。
「私たちも行くわよ!!」
「はい!!」
「シエル!!シラユキ!!お前たちも太刀川さんたちに当てないように攻撃だ!!」
ヒン!!
ワン!!
と後衛組も魔法を一斉掃射した。
見た目がもうぼろぼろの状態で、棍棒も持てなくなり落とした。
それでも・・・まだ意識があり目がまだ死んでいない。
だから、心を折りに行こう!!
「シエルは風の槍を。それにシラユキが氷を纏わせろ!!」
ヒヒヒ~~~ン!!
ワンワン!!
と俺の指示通りの攻撃がドスッ!!とフレイムオーガの腹に刺さり
「せい!!」
と太刀川さんの刀による攻撃で、スパン!!と片腕を斬り落とした。
これは・・・決まったのかもしれん。
「これで最後よ!!由美枝!!」
「はい!!綾菜さん!!」
「「いけぇぇぇぇぇぇ!!」」
と柚木さんと石田さんが魔法を連射し、
「俺たちも行くぞ!!」
「おぅ!!」
と健太と獅子堂さんもフレイムオーガに攻撃をぶつけた。
そして・・・
グ・・・オォォ・・・
とフレイムオーガはついに倒れてそこに魔石が落ちたのだった。
「や・・やったーーー!!」
「勝ったぞーーー!!」
「よっしゃー!!」
「やったわ!!」
「勝てたぁ~~~」
と青の狼牙団は吠えた。
俺も。
「やったんだよ!!パパ!!」
「あぁ!!勝ったんだ俺たちは!!」
ヒヒ~~~ン!!
ワオ~~~ン!!
サポート・・・って感じではなかったんだが、勝つことができたことに喜びをあげるのだった。
・・・別のダンジョンでのいい経験にもなったからヨシとしよう。




