第103話 メリアとダンジョンへ
「さてと・・・今日は甲府ダンジョンの6層に来ました」
「わ~~~い!!」
ヒンヒ~~~ン!!
ピィィィ!!
『メリアちゃんのデビュー戦だ』
『めっちゃ可愛いよ』
『メリアちゃんは一番強いんだよね?』
『ここで実力がわかるな』
ということで俺はシエルとナイト、そして今回初めてダンジョンに挑むメリアときた。シラユキとオニキスは今日は休みだ。
「さてと・・・ここからはちょっとモンスターの強さが一段階上がるんだよな」
『ここからはオークにハイコボルト、ホブゴブリンが一気に複数出てくるぞ』
『途中でオークの進化系のハイオークも出てくるからな』
『どれだけシエルちゃんたちがやるんだろう?』
「・・・メリアはいけるんだよな?」
「もちろん!!私に任せてよパパ!!」
とめっちゃ笑顔で言ったメリアに期待することにしよう。
こうして歩いていくと。
ブゴォォォ!!
とオークが3体出てきた。
これは・・・1体ずつ倒したほうがいいのか?
それとも・・・1対1ずつでシエルたちに任せたほうがいいのかな?
「ここは私に任せて!!」
「えっ・・・ちょ!?メリアさん!?」
『メリアちゃん突っ込んでいったぞ!?』
『本当に大丈夫なのか!?』
『早く援護したほうがいいんじゃないか!?』
と作戦を考えていた俺を横目にメリアが1人で突っ込んでいった。
視聴者のコメントで俺も気づいた。
「そうだった!?シエル!!ナイト!!援護に・・・ってえっ?」
ヒンヒン
ピフゥ
となんと2体はのんびり見ているのだ。
・・・これはなんて反応したらいいのやら?
「・・・援護に行かないのか?」
ヒン・・・ヒヒヒン
「・・・メリア1人で問題ないって?」
『ユウ!?前見て!?』
「前?・・・はっ?」
視聴者に前を見ろと言われたから前を向いた。
そこで見た光景とは・・・メリアがオークたち相手に無双していたのだ。
メリア強すぎな!?
「・・・見て見てパパ!!」
「うそ~~~ん。ここまで強いのかよ」
ブゴゴッ・・・
メリアが魔法で召喚した大きい蔓にオークたちが縛られている。
蔓だから簡単にほどけると思っていたんだろうが、
メリアが召喚した蔓は魔法で強化している蔓であり、ナイトの魔法でも燃やすことができなかった蔓だぞ。
全然振りほどくことができなかったのか、めっちゃ諦めな顔をして早く殺せって言っているようだ。
・・・まさかここまでとは。
「とりあえず・・・メリア」
「何?パパ・・・って痛い!?」
と俺はメリアの頭に拳骨をぶつけた。
「・・・どうしてぇ」
「当たり前だ。お前が強いのは分かったけども、俺の話を聞かずに突っ込んだのには怒らないとな」
「・・・」ブゥ~~~
「メリア。お前が強いのはよ~~~くわかった」
「でしょ?」
「けど・・・もしこれがシエルたちと一緒に戦った時、巻き込む可能性もあったんだぞ?」
「それは・・・」
「メリア・・・シエルたちのこと信用していない?」
「・・・そんなことないよ」
「・・・もしまた、勝手に1人で突っ込んでいったら・・・メリアをダンジョンに積極的に行かせないぞ」
「・・・うん」
「頼む。俺に余計な心配をさせないでくれ」
「グス・・・ごめんなさいパパ!!」
と抱き着いたメリアをなだめる俺を視聴者は。
『・・・泣ける』
『家族のいい話』
『これは・・・グッときたな』
『・・・それを見てシエルちゃんとナイトちゃんも寄り添っているのが』
『それより・・・縛られているオークを早くどうにかしたほうがいいんじゃ?』
『今はいいところなんだ。無視しようぜ』
となんか・・・感動していたようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そのあと、オークを縛り倒した後、メリアは戦う前に俺の話を聞くようになった。
シエルとナイトとの連携も・・・これはうまくいかなかった。
メリアの力が強いのか、動きにくそうにしていた。
邪魔にしないように動いていたみたいだが・・・やっぱりうまくいかなさそうだ。
「ごめんなさいパパ」
ヒ~~~ン
ピフィ
「これは仕方ないよ。メリアはシエルたちと違って完成されているんだよな」
『これは仕方ない気がする』
『これにユウが参加すると・・・逆にメリアちゃんにとって縛りになるね』
『メリアちゃん以外のレベルアップが必要だよね』
ナイトとシエルは逆に燃えている。
もっと強くなりたいと願望に出ているな。
「シエル。ナイト。俺たちがもっと強くならないとな」
ヒン!!
ピィピィ!!
「その間はメリアは個人で戦うことになるけど・・・大丈夫だな」
「もちろんだよパパ!!」
とこうして俺たちは6層をガンガン進んでいき、1時間で突破するのだった。
それにしても・・・メリアが本当に強かったな。




