第101話 メリアを配信で登場させない⁉
メリアが家族になった次の日。
俺の家には社長と秘書の流川さん、俺のマネージャーの小夜さんが来ていた。
「・・・アルラウネですね」
「写真見せてもらいましたが・・・本当だったとは」
「・・・・・」
「?」
メリアは何でこんなに人から見られているかわからない様子だ。
流川さんと小夜さんは驚愕していて、社長はずっと無言だ・・・なんか怖い。
「・・・して」
「社長?」
「どうして波多野君は可愛い子たちとの出会いが多いの!?」
「それを言われましても!?」
「・・・ズルい、ズル過ぎる!!」
「えぇ~~~」
そんなこと言われても知らんがな。
俺が逆に聞きたいぐらいなんだよな。
「波多野さん」
「なんですか?流川さん」
「本当に特別なことはシエルちゃんの魔法で出した水をやっただけなんですよね?」
「そうなりますね」
「・・・」
「空。波多野君以外の人が真似できるやつよね?」
「ですね。水魔法が使える人がいたらだれでもできるやつですね」
「本当に偶然をひいちゃったってことだね・・・どうしようか?」
「もし、優馬さんがアルラウネを誕生させた理由を話したら・・・ヤバいですよね?」
・・・前に相馬さんが言っていた俺の従魔を狙う人が増える可能性があるってことだよな。
「最悪、メリアちゃんを配信で出しても大丈夫だとは思うけど・・・どうやって家族にしたかは言わないほうがいいと思う」
「世界で真似する人が出てくる可能性があるのと同時に波多野さんと従魔たちを狙ってくる可能性が大きくなりますね」
「・・・ってことは一時メリアは配信に出さないほうがいいですね」
という結論になったんだが、
「・・・メリアは配信?に出ないの?」
「・・・ごめんだけど一時は我慢してくれると嬉しいかな?」
「私も出たい!!」
「ちょっとメリア!?」
「・・・だってパパのお仕事なんだよね。私も役に立ちたいよ」
と泣き顔で迫ってくるもんだから良心が痛い。
グス・・・グス・・・
と泣くのを我慢しているのを見て、社長も流川さんも小夜さんもウッとした表情をしていた。俺と同じ気持ちらしい。
「どうしますか社長?」
「・・・どうしようか?」
「最終的な決定権は社長ですからね」
「空も小夜君も私に丸投げしていないかい?これを決めるのは私じゃない。波多野君が決めるんだ」
「・・・メリア」
「パパ?」
と俺はメリアの頭をなでながら目線を合わせて聞いてみた。
「配信出たいか?」
「うん・・・パパの役に立ちたいんだもん」
「もし配信に出たとして、悪い奴らに狙われる可能性があるんだぞ?」
「悪い奴?」
「そう。俺からメリアを奪おうとするやつが出てくるってこと。それでも出たいか?」
と聞くと、少しだけ考えてからメリアは。
「それでも出る!!」
「・・・どうしてだ」
「私もシエルちゃんたちのようにパパの役に立ちたいんだもん!!」
「狙われる可能性があるんだぞ?」
「その時は・・・抵抗するよこの力で」
とメリアが手をふるった瞬間、地面から草木が生えてきたのだ。
「アルラウネは草や木を操ったりすると聞きますが・・・これは」
「メリアちゃんはアルラウネの中でも上位に位置する存在だね」
「・・・本当にすごいですね」
「波多野君」
「何ですか社長?」
「私は賛成かな?メリアちゃんの力を配信で証明すれば、だれも手を出さないと思うからね」
「それは本当ですか?」
「アルラウネが生み出した草木は魔力を帯びている。炎で燃やすことが難しく燃料として重宝もされるんだ。そして、とにかく固いからね。砲弾とかも防げるんだよ」
「・・・ってことはメリアって」
「うん、君の従魔の中でもしかしたら一番強いかもね」
俺は従魔たちに聞いてみた。
「シエルたちに聞くけど、メリアに勝てる?」
ヒンヒン
ぽよん
ワンワン
ピィ
と全員が顔を横に振ったのだ。ということは、メリアがうちの中で一番強いってことか!?・・・はぁ~~~。
「わかったよ」
「・・・パパ」パァァァァ~~~
と満面の笑み。めっちゃ可愛いな。
「ウッ!?」と社長の声が漏れていた。直撃したみたいだな。
横で流川さんが冷めた目で見ていて、小夜さんが苦笑している。
「明日の配信でお前を紹介するか!!」
「ありがとうパパ!!」
とメリアの笑顔に屈した俺なのでした。
ちなみに、
「波多野さんはメリアちゃんにパパって呼ばせているんですね」
「違いますからね!?」
「波多野君にそんな趣味が・・・」
「社長じゃないんですから!?」
「それはどういう意味だい!?」
「優馬さん。私、ママに立候補しましょうか?」
「何を言っているんですか小夜さん!?」
とひと悶着があったことはみんなには内緒だよ?




