第99話 S級探索者からの忠告とのんびり生活・・?
スパスタ本社に到着した俺を待っていたのは。
S級探索者の相馬春雪さんだった。
相馬春雪
日本で現在3人しかいないS級探索者の1人である。
持っている特殊スキル<重騎士>持ちだ。
重騎士はタンクスキルの中でも最上級のスキルであり、
盾や鎧を着こなして相手の攻撃を封殺するスキルであり、
『日本最強の盾』ともいわれている。
盾術は盾のみのスキルだが、重騎士は盾術と剣術の両方のスキルを併せ持つ。
簡単に言えばカウンター型のスキルでもある。
・・・ただ、鎧も着ないとスキルは発動しないため、結構運用が難しいスキルともいわれている。鎧が重いと一度の戦闘でばてるからね。
相馬さんの鎧は魔石が使用されていて、汗を吸収する鎧なんだと(テレビで言っていた)。
まさか・・・S級探索者に会うことになるとは思ってもみなかった。
けど、俺に話したいことがあるってのはどういうことだろう?
「えっ~~~と。俺に忠告ってのは?」
「実はね・・・君の従魔について世界のいくつもの国々が狙っているってことだね」
「・・・はい?」
なんと、世界でシエルたちが狙われているとのことらしい。
「シエルちゃんたちはとんでもない力を持っているよね」
「まぁはい」
「しかも・・・成長しているんだよね」
「・・・そうですね」
そう。オニキスはさほど変わらないが、
シエルとシラユキ、ナイトは最初に出会った時より成長しているのは確かだ。
ナイトに至っては10㎝近く大きくなっているんだよね。・・・早ない?
「シエルたちをダンジョン攻略の要にしたいって考えているんですかね?」
「多分そうだと思うよ。海外からのコメントもきているんだよね」
「・・・確かに」
「その中にはシエルちゃんたちの力を記録している国もいるんだよね」
「・・・そんなの気づきませんよ」
日本の協会の次は世界から狙われるのかよ!?
「・・・さすがに君やシエルちゃんたちを連れ去られるわけにはいかないし、
ぼくたちはそんなことさせないために色々動いたりはしているよ」
「それでも・・・来る可能性はあるってことね?」
「うん、無理矢理はないだろうけども、引き抜きに来る可能性はあるかもね」
無理矢理じゃなければ・・・問題ないか。
断ればいい話だし、何よりこの子達を攻略の最前線に立たせたくないよ。
「日本探索者協会の立て直しでバタバタしているのかい?」
「会長だからね。探索者1人1人のメンタルのケアは欠かせないよ」
「これからも頑張って下さい!!応援しています!!」
「波多野君こそ。配信も攻略も頑張ってね・・・けど自分のペースでね」
「はい!!」
という形で話は終わり、俺は相馬さんからサインをついでに貰うことができたのと、娘さんがシエルたちのファンだったらしく、オニキスとのツーショットをお願いされたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スパスタ本社で相馬さんとの話をした次の日
「さてと・・・収穫するぞ!!」
ぽよん!!
ピィピィ!!
と植えていた夏野菜の収穫をしていた。
実は畑を庭で作っていたんだよね。
それにしても・・・植えて3日ぐらいなんだがな。
「シエルの水魔法に促進力ってあるんかな?それとも魔力そのものが促進力なんかね?」
見事に収穫できる。植えたのはきゅうりとナスにトマトだ。
オニキスと一緒に収穫するぞ。
ナイトは応援役だね。
シエルとシラユキは追いかけっこだ。めっちゃ速くて俺では追いつけない。
本当は散歩とかしてみたいんだが・・・多分俺が死ぬな。
「ってあれ?ここに何か植えていたっけ?」
ぽよん?
ピィ?
何かデカい花があるんだが・・・これは一体何なんだ?
「この花は一体何なんだ?・・・新種なのか?」
と触ろうとした次の瞬間。
モゾ・・・モゾ・・・
と動いているのだ。風は吹いていないから・・・えっ?
「今・・・この花動いたよな?」
ぽよん
ピィ
と俺の言葉に同意してくれたオニキスとナイト。
・・・そしたら突然、
モゾ・・・モゾモゾモゾ・・すぽ~~~ん!!
と出てきたのは小さい幼女だった・・・頭に花があるってどういうこと!?
「?」
「君は一体?」
「・・・」ジ~~~~
めっちゃ見られているんだが・・・どういうことだ?
この子は一体何なんだ?
「・・・パパ?」
「・・・・・・・・パパ?」
パパ・・・ってお父さんの意味だよな?
どういうことマジでこれは?
この子は一体何者なんだ!?
そして、この子が誕生した理由は一体なんなんだ!?
まさかの出来事に俺は唖然とした表情で幼女を見るのだった。
・・・とりあえず、この子の体を洗ったほうがいいのかもな。
土で汚れ・・・てないんだけど!?
「オニキス、ナイト。一体これはどういうことなんだろうな?」
ぽ・・・よん
ピフフ




