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ブラック企業の元社員ののんびり田舎生活~けどテイムしたモンスターが特殊でのんびりできねぇ!?~  作者: ドラゴロイド


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第10話 なんじゃこりゃあ!?

シエルと共に探索者ギルドで登録を済まして、帰って畑を耕してじゃがいもと玉ねぎを植えた次の朝。俺は目を見張っていた。


「これは一体・・・どういうことだ?」


畑を確認して水をやろうと思って見たら、もう芽が出ていたのだ。これはちょっといくらなんでもおかしすぎる。


本当は叫びたいが・・・朝だからな。ご近所迷惑をかけたくはないよ(近所って言っても結構離れてはいるがな)。


それよりも、何でもう芽が出ているんだ?


「もしかして・・・シエルが魔法で出した水が関係しているのか?」


昨日特別なことをしたのはシエルが魔法で出した水をバラまいたぐらいだ。

魔法の力で芽がすぐに出たのか?だとしたら、検証してみるのもいいかもしれないな。


「・・・とりあえず、シエルが起きるのを待つとするか」


・・・・・・・・・・・・・・


シエルが起きた後、俺たちは朝食をとって畑の方に向かった。


「シエル。昨日と同じように水を生み出して、このじょうろに入れてほしいんだが大丈夫か?」

ヒン♪


とシエルは魔法で水を生み出して、じょうろの中に入れてくれた。ちょっとここで疑問ができてしまった。


「シエルって何歳なんだろうな」

ヒン?

「・・・分からないか」


そうかぁ~~。本当にシエルの年齢が分からん。それと同時に、


「どうして、あんな公園の段ボールの中っていう捨て犬のようにいたんだろうな」


・・・本当に謎だな。まぁ、それは隅に置いておこう。今考えても答えが出るわけじゃないしな。


「じゃあ水を蒔いた後は、今日は少し散歩するとしますか」

ヒヒン♪


こうして、水を蒔いた後はゆっくり散歩しながらのんびり過ごすのだった。なるべく人が少ない道を歩いた。もしシエルが見つかったら、めんどくさいことになりかねないからな。


「明日は、ダンジョンに行くからな。楽しみか?」

ヒンヒン!!

「すごい速さで頷いているな・・・そんなにか」


首がもげそうなくらいの速さで頷くシエルをみて、この子ってもしかして意外と戦闘狂なのかと戦慄した俺だった。


そんなこともありつつ、久しぶりにゆっくりとした日常を過ごしているなと前の職場の地獄を忘れるかのように過ごし、ダンジョン初探索の日の朝。


「・・・これはまた」


畑を確認すると、めっちゃ成長していた。じゃがいもは葉っぱが出ていて、玉ねぎの方も実ができ始めているではないか。


「シエルの力ってすごいんだな」


これはさすがに成長が早すぎないかな!?もう驚きを通り越して笑うしかない。

とりあえず、シエルの魔法で生み出した水をもう一度与えた俺はダンジョンに向かうのだった。


・・・そこで、さらにシエルの強さを再確認することになるとは思わなかった。


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