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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ルームメートは17歳

作者: 高橋ひかり

全寮制の女学園通うことになった“私”

ルームメイトは、17歳のお姉ちゃん。でも、そのお姉ちゃんには不思議なことがあって……。

 私は今年の4月から、全寮制の女学園に通う中学一年生になりました。私が生活する寮は学園に併設していて、トイレやお風呂、食堂などは共用になっていて、部屋は1部屋に2名が同居するようになっています。

 ルームメイトは、他の部屋は同級生みたいだけど、私の部屋は高校生のお姉さんです。

 名前は井上牧子さん、17歳です。口癖は「あらあら」と言う優しい人です。

 最初は「先輩」と読んでいたのですが、「お姉ちゃんと読んでね」と笑顔で言ってきたのですが、なんかその笑顔に圧を感じました。

 

 恥ずかしいですけど、お家大好き人間なので、すぐにホームシックになりました。小学生の時の修学旅行のときも、早く帰りたいと泣きそうになりました。入寮して、ベッドで「家族に会いたい」と泣いていると、


「あらあらホームシックになっちゃったの?」

 私のベッドに牧子お姉ちゃんが来てくれて、抱きしめてくれました。優しくて、そしていい匂いでとてもホッとしました。たまに一緒のベッドで寝ています。


 ただ不思議なことがあります。入寮して、フリースペースに集まり、自己紹介したときのことです。

 牧子お姉ちゃんが「井上牧子、17歳です」と自己紹介したとき、なぜか他の上級生たちがいっせいに、「おいおい」と突っ込みをいれていました。

 なんで、牧子お姉ちゃんに「おいおい」って突っ込みをいれていたんだろ?

 また、移動教室のときに、校庭で牧子お姉ちゃんのクラスが体育をしているのを見えたのですが、なぜか牧子お姉ちゃんだけ、紺色の下着っぽいもので授業を受けていたので驚きました。後で聞いたら、それはブルマという体操着と教えてくれました。でも、他の人は短パンだったけど、なんでだろ?


 先生に頼まれて集めたノートを持って職員室に行ったら、牧子お姉ちゃんがいました。そこで、英語の綾子先生と話していたけど、なぜか綾子先生が、とてもペコペコしていました。なんでお姉ちゃんに頭を下げていたんだろ?


 もっと不思議なことは、部室棟の一室に“17歳教”と書いてある部屋があることです。そこの部屋に牧子お姉ちゃんが入っていくのを見かけました。


「お姉ちゃんに聞きたいことがあるんですけど……」

「あらあら、どうしたの?」

「部室棟にある17ーー」


 気がついたら、なぜか牧子お姉ちゃんに抱きしめられて同じベッドに寝ていました。なにを言おうとしたんだっけ?

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― 新着の感想 ―
こんなところで、井上教祖さまのお名前を見かけるなんて╰(*´︶`*)╯♡
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