屍とニンゲン、日に染めて
激戦を生き残った…
疲れたもう、眠ってしまいたい…
「はぁ~俺はもう寝る、眠らせろ、眠らせない奴は死刑だからな!…Zzz」
俺はパワースーツを着たまま眠りにつく、
コロニーの窮屈さに比べて
なんだか清々しかった、
人は死んで、奴らも死んで、
臓物と骨、髪の毛、奴らと人間、何が違うのかわからないくらいに
ぶっ壊れていった、
「なぁ、トルティーヤ…」
「ナンデショウカ?」
「俺って疲れてたんだな今まで…」
「コトバ?ノイトガワカリマセン」
「つまり、あっちの生活は合ってなかったんだよ」
「コロニーノホウデスカ?」
「そうそう…」
コロニーの生活、俺は偉い人のところじゃなく、狭くて臭い地下で育ってきた、
どんなに綺麗なところでも、汚物は流れていく、のっぴきならない事情のあるやつは
きまって、そこで生活した
「兄ちゃん!パンくれよ!」
「やだよ!俺のもんだからな!」
クソガキの目がさらに細くなって
ウンコになる、飢えたケモノ、
「糞やろう、死ねよ!ボケが」
「だったら、奪ってみろよ!殺しあいでも何でもやってやる!」
……コロニーもここもほとんど似たようなもんか
「ヤバンデスネ」
「殺しあいに綺麗事なんてあるもんか、いつだって争いにはクソと吐き溜がつきものなんだよしかも…」
俺はトルティーヤの体型を見て言う
「お前も十分クソまみれだぜ」
「アナタハクソクソイイスギデス」
「けっ別に同じこといって悪いのかよ」
「ニンゲンレベルガサガリマス」
「なんだとぉぉー!てめぇー!」
殴り合い、そう機械と喧嘩しそうになった
「コホン」
知らん奴が咳ひいて出てきた
「あん?なんだよ、」
パワードスーツを来ている、
俺の奴と比べて、身なりが整っている
「邪魔したならすまない、喧嘩してもいい…」
「俺はあんたの名前も姿も見なくないね」
人間と関わるとロクなことがない、
きっと俺とは別の世界で生きている人間だ、
それは、言葉づかいうまれもった雰囲気でわかる、
コイツは偉い人だってね
「別にいい、私も君と慣れ合うつもりはない」
「ならなんで話かけんだよ、くるんじゃねぇよクソが」
「私はクソ、ふっ面白いな」
「クソで笑うなんて変なヤツだな」
「私の生きた上でクソを平然と言える人間にあったのは君がはじめてだよ」
「チッ!なんだよ」
ますますコイツが嫌になる…
馴れ合い、綺麗な言葉で飾りつつ、
接近してくる感じ、
虫酸が走る
「俺はもう寝る!」
会話をぶったぎって、
横になる。
俺は眠った方が
コイツの話を聞くより有意義だった
「寝るのか…疲れたのも無理もない、せめてこれだけは言わせてくれ」
「なんだよ」
「ありがとう、君がいてくれたおかげで救われた」
ん?アリガトウ…なんだそれ?
「おい、トルティーヤ」
「ナンデショウカ」
「アリガトウってなに?何かの食べ物?」
「タベモノデハアリマセン、カンシャサレタノデス」
カンシャとかアリガトウとか、俺の世界で聞いたことなんてなかったな…
「興味ないわそれは、」
俺が興味あるのは食べることと行き場のない怒り、怨念、殺意をぶつけるだけだ