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殺意マシマシの高機動ロボ、戦場のトルティーヤ  作者: 血生臭い戦場を闊歩する兵士
2/3

降り立った大地をぐちゃぐちゃにして

「大半の人間がトマトになっちまったな」


地面は赤く大地に汚れ、

匂いはこの格好じゃなきゃ

鼻がひん曲がってるはずだ。

グロテスク映画より、現実の方がよっぽど閲覧注意だわ。

詐欺師たちも肉片になればいいのにな…


「アナタハシジンノヨウデスネ」


「うっせぇ馬鹿、ふけってなくてこの戦争やってられっかよ!」


俺は目の前の惨状を目にしつつ、

パワードスーツをバトルモードへと変更する。


「アクセプト完了、変形シマス」


アナウンス画面と共に俺の身体にあった片腕はチェーンソーのようなものへと切り替わる。


「これがAIさんが導きだした答えか」


接近戦ねぇ…いいじゃねぇか常套だぁ!やってやるよ、


「お前らがトマトにしてきた分、俺はいっぱいたくさん、無数のトマト料理を作ってやるよぉぉぉぉー!」


俺は片腕の刃で異星人を叩き斬る

トマトクッキング、

今日の晩飯、昼飯、朝飯はこれできまりだってんだよぉ



「アハアハあはは脳がハイになってやがるぜ!」


AIが魅せてくれるのはすげぇーな

一種のドラックじゃないのか


「グギギギ」


1個のトマトが完成する、

上半身から飛び出る

臓物と心臓は、食ったらさぞかしうまかろう


「お前らは消えやがれぇぇぇ!」


これは仲間のためでもない、死んでいった連中なんて所詮他人だ、愛なんてない、かまったって無駄なだけ、


ただ殺戮だけ、大義も使命もありゃしねぇ

いせいじんはうろたえる


「どうせ、お前らには通じねぇんだろうがよぉー」


異星人の断面がバックリ割れる

血渋きが噴火する

息絶えた体は

地面へと倒れ込む


「家畜が反抗するのはどんな気持ちですかー!」


偉そうなやつら、見下してるやつら、

呪詛を並べればきりがない、

今回の作戦だって、

上の奴らは手を汚すことなく、

後方でカフェでも飲んでトランプでもしてるんだろう…


言い知れぬ怒りの衝動に身を任せて

奴らを駆逐していく、

斬って切って断ってぶち壊すっ!


途方もない殺戮と情動と衝動が

言葉にならない暴力を

この異星人に込めて疾駆する





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