麩饅頭に再会しました
「麩饅頭」ってご存じですか?
自分で作ったことはないし、作っているところを見たこともありません。
初めて見たのは京都の錦市場の生麩のお店。
恥ずかしながら「生麩」というものを見たのもその時が初めてだったような気がします。
先日近所のスーパーで「京都フェア」が開催されて、最終日の日曜日に麩饅頭が売られているのに気づいて購入しました。
商品パッケージには「生麩餅」と書かれていましたが、笹の葉に包まれている状態は錦市場で初対面だった麩饅頭そのもの。
当地では生麩は馴染み深い食品ではないのでしょう。麩饅頭の売れ行きも他の商品と比べて少し寂しいような。
帰宅して、笹の葉をむいてみたらやはり懐かしい蓬の生麩の中に餡の入った麩饅頭。
京都とはご近所さんの大阪市内でも余り生麩を売っているのは見かけません。デパ地下くらいかと思います。
まして関西から離れた当地では関西発祥の料亭の料理のいろどりに使われているのを見かけたら幸運というくらいに見かけたことが無いのを思い出し、明くる日、これを逃せば当分食べる機会が無い!と売れ残っていることを祈りつつ再度購入店に駆け込みました。
売れ残って少々値引きされていたのが嬉しいのか悲しいのか。
乾物屋さんで取り扱う麩は日持ちのする食品ですが、生麩は「生」の言葉通り早めに食さねばならず、炊き合わせなどで火を通せば少々の日持ちはしますが、麩饅頭は生もので足が早く、だからこそ愛おしく。
普通の生麩も手に入ればよかったのですが。
今度はいつ麩饅頭や生麩と再会できるかしら?