7話:コスプレ撮影
4月11日。
今日はお休みでコスプレの撮影をすることになり、「由崎 祐紀」の家に集まっている。
もう、出会って一週間も経たないうちにもう仲良しさんである。
そういえば、まだ、サークル名を決めてなかったりする。
なんだかんだで、サークルのリーダーになってしまってるのが、「由崎 祐紀」だ。
プロデューサーやら撮影やらをメインでやる。
今日のお題は、「ゴスロリ」。
愛杜は体の線が細いので、女子のMサイズくらいでもなんとか入ってしまう。
若干きつくはあるが、着れなくはない。
未菜がメイクを。
若干、愛杜はゴスロリに抵抗はある。
が、祐紀がやれというと、やらざる得ない感じになる。
圧が強い・・・。
鏡で見ると愛杜自身、思ったより美少女っぽくなってる。
未菜のメイクの腕は間違いないようだ。
あとは、愛杜次第。
美しく、華麗なポーズを決めて撮影されるのであった。
あと、カップリングで詩杏も撮影「される」のであった。
200枚は撮ったであろう。
これから選別だ。
祐紀の、「制服を貸すわ」という言葉が引っかかってる。
貸す=着ろ。
ってことだろうな・・・。あれだけ可愛いんだから、自分で着て撮ってもいいと思うのだが。
余計な心配より、早くこの3人と馴染むことだ。
思ったより疲れる撮影だった。
部屋にこれだけの撮影設備を準備するのはかなり「御金」がかかったことであろう。
休憩をして、祐紀と話をした。
サークル名についてだ。
これについては案がある。
こないだ飲んだ紅茶について感想を言ったあと、気になる農園の話をした。
「ジエル農園」である。
これについては、祐紀も情報を持っていた。
「あそこね。昔は美味しかったわ。でも、ここ何年か見かけないわね。
手を回して調べさせたんだけど、存在することは存在するけど、今となっては幻よ。
というか、私の年齢で紅茶に詳しいのは異常ではあるけどね。」
やはり祐紀の方が詳しかった。
「あそこは、品質が安定しなかったの。バイヤーが買わなくなったから結局潰れたって話かしらね。」
祐紀は続けた。
「ダージリンは愛杜君も調べたでしょうけど、統廃合が多いの。〇ャッスルトン農園のような有名な農園以外にも沢山農園があって、毎年コロコロ変わるから美味しくない茶葉を作った農園は買いたたかれてティーバッグ落ち。名前も知らないような弱小農園は、中々日本に入ってくることすら難しいのよ。」
この話は置いておいて。と祐紀は区切り。
「じゃぁ、まぁ、一般名称になってしまうけど、サークル名は「ジエル」でいく?」
4人全員この名前でいいかという声に全員手を上げ、
「賛成4にて決定ね。」
そして、
ここに、
『コスプレサークル「Gielle」』
誕生。
紅茶の話については作者の独断と偏見と演出が混じっていますので、突っ込み等受け付けておりません。(^_^;)