恋した人。
桜が舞い散る季節。
そう、春だ。春に俺はあの人に恋した、、、
恋して恋して恋してその人だけを思い描いた。
だけど、その思いは消えた。
「なに、、してるんだ、、お前、、。」
俺は絶句した。恋をしたあの人がある男に刺されていた。
唖然として何も言えなかったが、言葉よりも先に拳がでていた。
「なんだ?そのクソ拳は?」
おい、ふざけるなよ。自分がなにをしているかわかっているのか。その犯人の足元にはあの人が横たわっている。
意識はある。まだ助かる、、。
「理由、、理由はなんだああああこの人がお前になにをしたんだああああ」
怒号、、怒号しか出なかった。俺は普段、心の声を内に秘めていつも濁すだけど、俺の口から、、そう腹の底からでた声は、、「ぶっ殺す」
犯人の頭を掴み、地面にたたきつけた。
だがその犯人は、、まったく血がでない、
「なんだ。こいつ、、人間か?」
と言うと、高笑いし
「おお!いい線ついてんな。。。だがそれを知ってだからなんだ?これからてめえは死ぬそこの横たわっているクソビッチと一緒になあああ。あと、さっき理由がなんだ抜かしたが答えてやるよ。殺したかったからだ。わかったかクソボケが!」
暴言を吐いたその犯人はずっと笑っていた。だが、、
俺の中で何かが切れた音がした。
「はははははははははははははははははははははは」
少し経ち、目の前を見てみると犯人が死んでいた。。
そんなことはどうでもいい。。かえせよ返せよ俺の恋した人を返せよ!!
「了解致しました。」
とまるで女神のような声でそう言った女性は、その場を制しもう一度口を開き、
「ですが、、その願いとなると、」
その女性が何かを言っているのを遮り俺は言った。
「なあなあなあなあ、俺ってさ、なんで報われないのかなあ毎日毎日ちゃんと生きてるよなんで俺はこんな目に会わないといけないんだ?教えてくれ!!!そしてなおしくれえええええ」
俺は自我を失っていた。自分でもなにを言っているか分からないでもその女性は一言こういった。
「私はこう思います。不運や絶望、これから立ち向かうことなどできない難題、何度積み重ねても越えられない壁これを1から全てやり直してそれらを超えていく絶望の中のほんのひと握りの人間にしか許されないこと。。」
俺はチャンスがないと思っていたもう二度と絶望から立ち直れないと思っていたどんなことだっていい俺はなんでもしてやるとそう言い聞かせ、生きてきたでも、、俺はこの言葉を聞いた時初めて生きようと思えた。
「私はそれを転生そう呼びます。」
俺の体は急に重力を失い、、光の中に包まれていった
その最中、、恋した女の子の体も包まれて安堵のなかその光を受け止めた。
俺は「転生」した。
「」