1.
緊張しながらカフェで書いてます。
ノートパソコンで執筆してたら、似たような方々が集まってきました。
男子ってなんか苦手。
乱暴だし、うるさいし、すぐ変なこと言うし。
だからあんな生き物とは仲良くなれるはずがないって。
私はそう思っていた。
最後の授業も終わって、みんな騒がしくなってきた。
私もカバンに教科書類を詰め込む。
もうだいぶ日も暮れてきた。
私の青春もあっという間に終わっちゃうのかな。
夕空を見つめていると不安になってくる。
ああ、スカートもきつくなってきた。
お店の人に見栄を張って、小さめの制服を買っちゃったんだ。
そうお腹まわりをさすっていると、
「お前また太った?」
太一は私を見て笑う。
思わず頬がカッと熱くなった。
「ちょっと余計なこと言わないでよ」
表情では笑って見せるけど。
内心ではすごく傷ついていた。
でも女の子の心って複雑だから。
それを表に出すことはあまりない。
「太一くん。女の子にそれはひどいんじゃないかな」
陽代ちゃんがあわてて、私と太一の間に割って入ってきてくれた。
乳白色の肌は同性の私から見てもきれいだし。
黒く強い毛髪はまっすぐに伸びていて、思わず見惚れてしまうほどだった。
「いやー、陽代ちゃんはいつ見ても美人だよ。コイツとは大違い」
そうギャハハと笑う太一に合わせて、私も愛想笑いを返した。
笑ってないと、泣いてしまいそうだったから。
「お前ら早く席につけ。HR始めるぞ」
担任の先生が教卓に出席簿を置くのを見て。
私はほっと胸をなでおろした。