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一蓮托生!  作者: 怪盗エース
初めの一歩
5/15

バトルするよっ!②

☆より下は、宇佐見視点で書きました。

 相手のボスは、形相を変えて私に走ってきた。

「たかが女が、浅野組語っていたなんて知らなかった俺が馬鹿だった。しかも、十分で終わらせるだと?! 笑わせるな!」

「……言葉、汚いですね。私の方がよっぽどまし!」

 ボスは、懐から銃をとりだした。相手が構える前に、私は金属バットを投げた。これで一本は役目終了。お疲れ様。それは、ボスの目の前に転がった。


「この……!」

 ボスは見事にこけ、バランスを崩した。が、すぐに私に向けて弾を一発。私はしっかりと弾を見つめ、金属バットで――打ち返す。

「なぁっ!??」

 私は右足に、金属バットを振り下ろしてボスを完全に転ばせた。何が起きたか分からない顔をしている間抜けな顔に、私は仁王立ちで立って金属バットを頭に乗せた。

「動いたら、頭蓋骨バラバラになりますよ」

「っ……!」


「ぎゃぁぁぁ!!?」

 遠くで、声が聞こえた。この声が魁人だったら私はきっと大笑いしていたのに。悲鳴をあげたのは――大体、五十人くらいの敵。ごめんなさい、今数えました。

 魁人は体術を得意としている。相手が凶器を持っていても全く動じなかった。次々と相手をなぎ倒し、凶器を遠くの方に投げる。取りにいけないように、だ。


「頑張れー。ファイトー」

 私は、棒読みで魁人を応援した。聞こえないような小さな声で言ったつもりが、魁人の耳に届いていたみたいだ。

「手伝ってくれればいいのに……!」

 思いっ切り一度睨まれ、戦闘に戻った。私は苦笑いをしてから、ボスと向き合う。

「……負けを、認めて下さい。あなたたちは私たちに勝てない。これ以上続けても、自分の部下が傷つくだけ」

「畜生……」

 私は大きく金属バットを振りあげた。

「認めないのなら、仕方ないですね。さようなら」

「ま、待て!! 分かった、分かったから殺さないでくれ――!!」


 私はとびっきりの笑顔を作って、金属バットを止めた。その距離、ボスの顔と僅か数センチ。わ、泣いてる泣いてる。最近の男って、なんでこう弱虫なんだろうね……。

「魁人、終わり!!」

「はい」

 魁人は短い返事をし、掴んでいた相手にとどめを――さした?! もう、ほとんどの人が床に倒れている。全く、やりすぎだ。

「では、この紙に署名を。これはもう、同盟ではありません。あんたたち全員、私の部下になりなさい」

「……えぇ?!」

「それともなに、断るの?」

 魁人が、殺気をむきだしにしてボスを睨む。もう、魁人の強さは部下が倒れているのをみただけで分かっただろう。

「……分かりました。組長」

 相手は、素直に署名した。――よし。


「では、今日はこれで。魁人、帰ろう」

「もうちょっとやりたかった……分かりました」


「あいつら、鬼かよ……」

「ボス、なんで名前書いちまったんですか?! 俺たち、あんな化けもんみたいなやつらにつきたくなかったっすよ!」

「仕方ねぇだろ! おい、早く病院行くぞ!」

 背後で、そんな声が耳に届いた。


「ねぇ、手加減って言葉知ってる?」

「知っていますよ。『相手や状態に応じて、扱いの厳しさの度合いをゆるめること。てごころ。手勝手』ですよね、引用は、goo辞書です」

「そんなこと聞いてないわっ!!」

 お、我ながら良いツッコミ。なんて思いながら、ビルをあとにした。



                         ☆



「……ウソだろ……!?」

 宇佐見は、浅野組の組長の顔を見て固まった。なにやらツッコミをして、満足そうにビルを出ている姿を携帯で撮った。隣には、軽く返り血を浴びている男。なんだあいつら?!

「いやいやいや……浅野組って……あの浅野か?」


 ありえない。俺の隣のクラスの浅野が――浅野組の、組長……!

 ――あ、馬鹿! 作者この野郎、なに俺の心の中公開してんだよ!! 個人情報だぞ。少しは考えろ!

 え? ここは少なくとも書きたかったから、仕方ないって?


 チッ……まぁ、今回は許す。今後は、しっかりと主人公の視点で書けよ?!


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