htmlとpythonと
俺はひとし。
人生何にも楽しくない高校生の陰キャ。
今日も今日とて昼休みは教室の端っこで次の授業の情報の課題をしていた。
(やばい!次の授業までに間に合わない!)
陰キャは全員が全員課題を前日までに終わらせて成績が良いわけではないのである。
カタカタカタカタパソコンをいじって陰キャ版の考える像のようなことをしているとき、友達のハムが俺に話しかけてきた。「おい、逆三角形ちゃんがライブを始めるって言ってるぞ!お前も見ろよ!」ハムは俺が中学生の時に知り合った友達で、デブだったからあだ名を「ポーク」か「ベーコン」か「ハム」で迷い、激闘の末ハムが勝利したためこのあだ名になった友達である。もちろん眼鏡でチェック柄のシャツ、極めつけにはリュックによくわからない極底辺vtuber「逆三角形ちゃん」のグッズを100均のものを使って自分で作って推し活とかほざいているのである。もはやお死活だろ。
「邪魔だよ、いま課題急いでるんだからどっか行ってくれ」
「そんなこと言うなよぉ、逆三角形ちゃんの話が興味ないのは百歩譲って許すからもう一個聞いてくれよぉ」
「わかったよ聞くよ」
「さっきな、廊下でPythonちゃんにおはようって言われたんだよ、おはようって。ワンチャン脈ありかな」
Pythonちゃんは同じクラスの女子の陰キャで、眼鏡をはずしたらちょっとかわいいって噂だ。
(しったこっちゃない、脈なんてあるわけないだろ。俺ら陰キャに恋愛する権利なんてミリもないんだよ、俺はこいつとは違う)
陰キャがよく言うセリフ多分No.2ぐらいに入るものである。
チャイムが鳴る2分ほど前、(はぁ、何とか終わった汗)何とか提出直前に課題を終わらせ、安堵していた。
キーンコーンカーンコーン
授業が始まった。馬鹿みたいに急いで課題をしていたので、授業が眠すぎてだんだん先生の説明している声が聞こえなくなっていった。
「おい!htmlは何の略なんだぁ!」
先生の怒号の槍が俺の耳を鼓膜を破る勢いで通って行った。
寝ぼけていた俺は自分が今どんな状況なのかが理解できなかった。
体感5秒ぐらいたった時、やっと自分の置かれている状況を理解することができた。
クラスの注目の的である。
(最悪だ、こんなの小学生以来だ。)
「くぁwせdrftgyふじこlp」
まともに話せるわけがない。
「Hyper Text Markup Languageでぇぇぇす!!!!!!」
頭がおかしいやつがいると思った。Pythonちゃんだった。さすが陰キャである。
自分が得意な分野が来たら急に前に出て何かほざき出すのである。
先生もちょっとびっくりしながら「そ、そうだ、、、」
と言っていた。
陰キャなのでPythonちゃんは褒められたのかと勘違いして、こっちにどや顔をしてきた。
ちょっとかわいく感じてしまった。




