1話:主人公・天城彩香を『ラ・クリア』の世界に転生させた
※AIくんが出力してくれた設定のおさらい。
適宜整理しています。
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主人公の設定
名前:天城 彩香
性別:女性
一人称:俺
服装:黒いフード付きマントを羽織っている。その下に白のブラウスと青いスカートを着用。靴はブーツ。
性格:基本的に明るい元気な女の子。だが、実は寂しがり屋な性格。
転生のきっかけとなった死因:不明
異世界に来た理由:女神によって転生させられた為、詳しい事は分からない。
転生した世界:『ラ・クリア』という世界らしい。
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以上がAIくんの出力してくれた設定のおさらいです。
では、物語の導入に入りましょう。
最初は人力で導入を行い、途中からAIくんに任せます。
途中で適宜人力での補助を行いながら物語を進めていきます。
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「……あれ?」
ここは、どこだろうか。気付けば俺は知らない空間にいた。
真っ暗、だが……完全な暗闇ではないのだと分かる程度に、仄かに光った何もない空間。
夢の中にいるのだと思ったりもしたが、どこか漠然とした、だがはっきりとした感覚が『これは現実である』と俺に告げている。
それじゃあ、ここは一体何なんだ?
放り出されたこの状況に呆然としていると、突如何者かが、何もない空間からふと現れた。
俺から少しだけ離れた位置に、俺と向き合う形で。
この不可思議な状況と相まってだろうか。その者の出で立ちは女神を彷彿とさせる。
女神……か。いや、何でもいい。彼女はきっと、この不可解な今に何らかの答えを与えてくれるはずだ。
咄嗟に口を開く。だが、彼女もまた同時に口を開いた。
彼女の動きに感づいた俺は己の動きを制し、彼女の口から出る言葉を待つ。
========ここからAIくんの出力========
※以下、[ ]内は人力の補助。
彼女は言う。
「おめでとうございます」
「……はい?」
いきなりの言葉に、思わず声が出た。彼女は続ける。
「あなたは、この作品の主人公に選ばれました」
「えっ、あの、ちょっと待ってください」
「この作品はあなたの魂を元とし、作成されます」
「だから、ちょっと待てって!」
俺の声を無視し続ける彼女に、大声で叫ぶ。
ようやくこちらを向いてくれた彼女は、またもや淡々と言葉を紡いだ。
「あなたにはこれから、異世界にて活躍していただきます」
「いや、説明になってないし……」
「主人公ですからね。特別な力が与えられていますよ」
「いや、説明しろって言ってんだよ!つか誰だよあんた!?」
俺の言葉を聞いた彼女は、キョトンとした表情を見せる。そして言った。
「[私は女神]ですよ。神様です」
「いやそうだけどさぁ……」
「まぁ細かいことは気にしないで下さい。どうせもう死んでるんですし」
「え?死んだの?」
「はい」
「まじで?」
「はい」
「いつ?」
「先程ですね」
「どうやって?」
「死にました」
「……死因は?」
[そこで女神は口を噤んだ。]
俺の顔を見つめたまま、固まってしまう。
やがて観念したのか、ポツリと言った。
「……事故死、ですかねぇ」
「なんで疑問形?」
「私の管轄外なので」
「おいコラふざけんなよ」
「でも、死んじゃったものは仕方ありませんよね」
「開き直るな!」
「うるさい人だなぁ……。とにかく、転生させちゃいますからね」
「おい、勝手に話を進めんなよ」
「はい、ではレッツゴー!!」
「ちょっ、まっ……」
「いっけぇぇぇ!!!」
俺は叫んだ。意味もなく、ただ叫んだ。
そんな叫びも虚しく、視界が白く染まる。その白はすぐに黒に変わり、世界は闇に包まれた。
次の瞬間、浮遊感を覚える。足の裏に地面を感じた。
ゆっくりと目を開けると、そこは森だった。
鬱蒼とした木々が立ち並ぶ森の中。空を見ると太陽の位置が高いことから、昼頃だと分かる。
とりあえず、俺は起き上がった。寝ていたわけじゃないけど、気分的にね。
周囲を見渡す。木しかない。
「ここが、異世界か……」
呟くと同時に、自分の姿を確認する。
服装は[白いブラウスに青いスカート、それにブーツという格好だ。それにフードの付いた黒いマントを羽織っている。]
自分の手を見た。真っ白な肌をした小さな手がそこにはある。
[異世界に合わせての事だろう、少し変わった服を着ているがいつもの俺だ。]
そう思うと、安心してため息が出る。
次に周りを見渡すと、薄暗い森には木漏れ日しか差し込んでいない。そして、遠くから獣の声も聞こえた。
「よし!」
気合いを入れるために声を出す。
俺はこの世界で生きていかなければならないのだ。
まずはこの世界を知ることが大事だと思った。
だから、歩き始めることにした。……といっても、どこに向かって歩けばいいのか分からないけど。
とりあえず適当に進むことにする。……まあ、適当に進んだ結果、魔物に襲われて死ぬかもしれないんだけどさ。
でも、そんなことは考えないことにした。だってまだ始まったばかりだし。
しばらく歩くと、何かを見つけた。
木の根元に座っている男だ。年齢は20代後半くらいだろうか?
「あのー……すいません」
男はこちらを見る。その目は赤く腫れていた。……なんか、ヤバそうな人に話しかけてしまった気がする。
「……誰だい?」
「えっと、俺は天城彩香って言います」
「アマギアヤカ?変な名前だな」
……なんだこいつ。初対面なのに失礼な奴だな。ムカッとするわ。
「そういうあんたの名前は?」
「俺かい?俺はゼクトだよ」
「ふぅん。それで、どうしてこんな所で泣いていたんだ?」
「ああ……。ちょっと色々あってね……」
「おいおい泣くなって……。ほらハンカチ貸すから拭けよ」
「ありがとう……」
彼は素直に受け取って涙を拭った。
「それで、何があったんだよ」
「実は……妹が死んだんだ」
「……へぇ」
死んだ、という言葉を聞いて思わず反応してしまった。
「知ってるのかい?」
「いや、なんでもないよ。続けてくれ」
誤魔化すと、彼は話を続けた。
「妹のアイリは、生まれつき病弱でね……。医者からはもう長くないとまで言われていたんだ」
「それを聞いたとき、俺は思ったんだ。もし自分が勇者になって魔王を倒したなら、きっと妹の病気は治せるはずなんだと。そう思って、旅に出た」
「だけど、それは間違いだった。現実は無情だ。いくら強くなったとしても、病人は助からなかった……」
「結局、俺は何も出来なかった。何も救えなかった……」
「だから、泣いたんだ」
「……」
ゼクトは黙ってしまった。かける言葉が見つからない。
「ごめんね、急に話してしまって」
「別にいいよ」
「じゃあ、俺は行くね」
「待ってくれ」
去ろうとする彼を呼び止める。
「何かな?」
「お前、これからどうするつもりだ?」
「……そうだね。とりあえず街を目指すかな」
「街があるのか?」
「うん。ここから東に3キロほど進んだ場所に、大きな町がある。そこに行くつもりだよ」
「そうか……」
少し考える。このままコイツと別れるのはマズイ気がした。
「一緒に行かないか?」
「……えっ?」
「いや、だから……。一緒に行こうぜ。その方が安全だと思うし」
「いいのかい!?本当に!」
「おうよ。それに、俺もこの世界の事を知らないから、案内役がいると嬉しい」
「分かった。よろしくね、彩香」
「ああ。よろしくな、ゼクト」
こうして俺たちは共に行動する事になった。
「ところで、[この世界の事を知らないというのは一体……?]」
[しまった、つい口走っちまった。]
[別に隠す事でもないんだが……説明したほうがいいのか、それともはぐらかすべきか?]
「あー……まぁ、あれだ。俺、記憶喪失なんだよ」
「きおく、そうしつ?」
「そうそう。名前とか自分の事は覚えているんだけど、それ以外を忘れちゃってさ」
「そうなのかい……。それは辛いだろうね……」
ゼクトの顔に影が差す。少し罪悪感を感じた。
「……ま、そんな訳だから、この世界について教えてくれないか?ついでに、この世界の言葉も」
「……あ、ああ。もちろんさ」
彼は笑顔になった。切り替えが早い奴だ。
草原が広がっている。遠くの方には山々が見える。
「ここが『ラ・クリア』の世界さ」
ゼクトが言った。
「ここはなんていう場所なんだ?」
「……ここは、『大陸の東の端にある辺境の地』と呼ばれている。東の国とも呼ばれている」
「なるほど。……ちなみに、西の方角にはどんな国があるんだ?」
「西は海に面しているけど、人が住むような所はない。魔物の住処になっているらしいよ」
「へぇ……。魔物って、どんな奴らがいるんだ?」
「色々な種類がいるけど、代表的なのは、ゴブリン、スライム、オーク、コボルト、オーガあたりかな」
……どれも聞いたことある奴ばっかだな。
「あと、南の方角にも同じような国が幾つかあるよ」
「ふぅん……」
「他に聞きたいことは?」
「いや、大丈夫だ。ありがとう」
ゼクトから色々話を聞いた。
まず、この世界には主に三つの種族が存在している。人間族、獣人族、魔人族の三つだ。
人間は魔法を使う事が出来る。魔人は魔法の使えない代わりに身体能力が高い。
獣人は人間の数倍もの身体能力を持つ。その代わり、知能が低い。
そして、この世界で最も重要な存在は女神である。
彼女は世界を創造し、管理しているという。その気になれば何でも出来るそうだ。
[……まさか女神って、俺を雑に転生させやがったアイツの事か?]
……もしアイツだとしたら、いつか絶対にぶっ飛ばす。
次に、こっちの世界で生きる上で必要な知識を教えてもらった。
……意外と物知りな男だな。見た目はただの優男の癖して……。
[話をしている内に、大きな町が近づいてきた。]
「あそこが目的の町だ」
ゼクトが指を指す。
町の名前は『アヴァロン』。
この大陸で最も栄えている町であり、商人たちの拠点にもなっているという。
「おっきいな……」
俺は思わず呟く。
[こうして、異世界『ラ・クリア』に雑に転生させられた俺は、森で出会ったゼクトに案内され……『アヴァロン』の町に辿り着いた。]
[そして、]俺はそこで思わぬ出会いをする事になる。