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素材が無駄にならなくなった

クルトは親が迎えに来るまで村に住むことに。


話を聞くと、ラウラがものすごく気に入ったらしく一緒にいたいとのこと。


ラウラが顔を赤らめてモジモジしながら教えてくれた。


……うん、合意の下なら何も言わないぞ。


しかしずっとくっついて食料を浪費するのはダメなので、空からの哨戒をお願いした。


何かあれば戻って知らせてくれるらしい。


期間限定だが助かる、いずれ居なくなるし慣れるのは良くないけどな。




ドワーフ族の里から交易部隊が戻り、鉄と調味料の追加を仕入れてくれた。


鉄300㎏って案外小さいんだな。


というか精錬済みのものを取引してくれたんだな、鉱石だと思ったぞ。


「野菜や酒の出来がいいので精錬済みでも問題ないそうです。」


村の産物がドワーフ族に認められるのは嬉しい。


鉄の大きさも確認したので、想像錬金術(イマジンアルケミー)用の倉庫を作る。


倉庫を作ったところでレベルが上がった。


<余剰素材の取得が可能>とのこと。


どういうことだ?


まぁいい、使っていたらわかるか。


手が空いてる人に木材や繊維の素材になる植物を倉庫内に運び込んでもらう。


後は石とか砂とか。


水もあったほうがいいな。


よし、この近くで素材になりそうなものは大体ある程度保管出来たな。


さて、まずは槍を作って警備に配ろう。


<威力倍化>のエンチャントもつけておいたほうがいいな。


槍を思い浮かべ、錬成しようとすると<余剰素材を取得しますか?>と頭にポップアップが浮かぶ。


とりあえず<はい>を選択してみる。


すると、槍で使った分だけ素材が減っていた、鉄は直方体だったのでよくわかる。


そうか、鉄の塊1つだと槍も1本しか作れないところだった。


気づかなかったぞ。


レベルアップに助けられたので槍を6本、予備も4本作っておいた。


予備は倉庫に保管、6本は警備に配る。


<威力倍化>もつけておいた。


「エンチャント付きの槍!?

 もったいないですよ、普通でいいです!」


ここではそれが普通だ。


説明して受け取ってもらう、受け取ったウェアウルフ族は震えてるが。


慣れてくれ、武器が強いのはそれだけ警備の成功率が上がるんだからな。


壊しても問題ないから気楽にしてくれ。




いろいろ作り終えて休憩していると、ケンタウロス族がこちらへ来た。


俺の服が出来たらしい。


試着してみる。


うん、動きやすくていい感じだ。


サイズも問題ないぞ。


ケンタウロス族にお礼を言う。


他のみんなの服も作ってやってくれよ、と同時に伝えた。


「お任せください!

 まずは開様の洗い替えからです!」


いや、俺の服はこれでなんとかするから。


あ、またすごい速さで行ってしまった。


他のケンタウロス族が作ってくれてると信じることにする。


まぁいいかと休憩の続きをしてると、デニスがこちらへやってきた。


「開どの、肉は狩りの者が頑張ってくれておるので十分あるが、野菜や穀物がちと心配になってきたぞい。

 クルトどのがよく食べてるでの、氷の季節の前に少し備蓄を増やせるかの?」


子どもでもドラゴン、よく食べるんだな。


食べないより健康的でいいことだ。


「わかった、手の空いてる人を集めてくれ。

 種蒔きと収穫を手伝ってもらうから。」


「わかったぞい、ちと待っててくれ。」


「あ、私もお手伝いします!」


メアリーも家から出てきた。


「なら俺たちは先に種蒔きをしてようか。」


「はい!」


2人で種蒔きを開始する。


今ある畑で野菜と穀物の半々で種を蒔いていく。


しばらくしていると、ウェアウルフ族とケンタウロス族がぞくぞくとやってきた。


これだけいると仕事が早そうだな、よかった。


蒔き終えたところから声を上げてもらい、何の種を蒔いたか申告してもらう。


そして俺が錬成し、収穫。


この繰り返しだ。


ケンタウロス族の一部には収穫したものを倉庫に運搬する係をやってもらう。


人海戦術はすごいな、片付け含めてあっという間に終わりそうだ。




デニスからもう充分だという合図があり、今収穫したもので終了。


1時間くらいで終わった、みんなお疲れ様。


お風呂に入ってさっぱりして休んでくれ。


畝への肥料の混ぜ込みは……もう錬成で済ませよう。


畑の拡張が優先だ。


まぁそれは明日以降でいい。


「デニス、ウェアウルフ族とケンタウロス族に今日の労いをしたいんだ。

 酒を1樽出してやれるか?」


「大丈夫だぞい、酒もかなり備蓄があるでの。」


みんなのおかげで冬の食糧も心配なくなったから、飲んでもらおう。


「開様もお疲れ様です。

 ドワーフ族からお酒とおつまみをもらってきましたので、一休みしてください。」


メアリー、ありがとう。


気が利くじゃないか。


2人で談笑しながら休憩。


狩りを終えたのかタイガもこちらへやってきた。


よしよし、お前もお疲れ様。


撫でてやるとグルグル言いながら頭を擦り付けてきた。


「タイガ様、こうしてるとかわいいですね。

 もうだいぶ怖くなくなりましたよ!」


「そうだろ?

 メアリーも撫でてやってくれ、タイガが目で訴えてる。」


「はい、タイガ様ふかふかですねー。

 デモンタイガーの毛皮ってこんな気持ちいいんですね。」


グォッと鳴いてメアリーにも頭を擦り付ける。


メアリーにここまで懐いたようにするのは初めてじゃないか?


ラウラがクルトに取られたと感じてるんだろうか。


クルトは思いのほかグイグイ行くタイプだったからな、しかし2人の関係に口出しするのもどうかと思う。


ラウラにたまには構ってやってくれと伝えておこう。


するとそこへドラゴン姿のクルトが帰ってきた。


何か咥えてるぞ?


咥えてたものを地面に置き、人間の姿に戻る。


「ただいま、ワイバーンが居たから狩ってきたよ。」


ワイバーンのお肉が手に入った。


処女作なのに1ヶ月で3000PV超えて、評価が3桁超えましたよ!


隔日投稿(お昼12:00)していきますので、是非ブックマークして追いかけてください!


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