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別視点幕間:ラウラの胸中

私はラウラ、メアリー姉の妹です。


年はそんなに違わないのに、成長の度合いが違いすぎるですが。


最初はここでのんびり過ごすんだろうなと思ってたですが、拠点が急成長。


もうみんな村って呼んでるです、間違いじゃないですけど。


タイガ様とは、怖くなくなって一緒に居たら2日目には意思疎通が出来るようになったです。


すごく便利だし、可愛いですタイガ様。


開様の自慢ばっかりです。


鳥なんかの言葉も明確にわかるようになったので、動物会話スキルのレベルが上がったですね。


開様はウェアウルフ族・ケンタウロス族・メアリー姉には仕事を与えられましたが、私には特に指示がありませんでした。


なので、勝手に索敵魔術を使って警備のサポートをするです。


拗ねてないですよ?


ほんとです。


警備からドラゴンが出たという声が。


索敵魔術にはタイガ様より強大な反応はなかったので、子どもですかね?


なんて思ってると、やっぱり子どもだという声がするです。


ドワーフ族の手伝いを一時中断し、覗きに行くことに。


敵対は……してないですね。


きちんと観察すればわかるですが、みんな慌ててるです。


襲う意思もなさそうなので近寄ってみるです、迷子ですかね?


お腹が空いてるかと尋ねてみると、人間の姿になって答えたです。


美少年。


くっつかれたです。


むふふ、くっつかれて悪い気はしないです。




食べ物を与えるためにドワーフ族のところへ。


子どもでもドラゴンですね、よく食べるです。


あ、お腹いっぱいになったのか寝ちゃったですね。


安心していいと開様に伝えに行きましょう。


あ、お互い自己紹介忘れてたですね。


……まぁ、いいです。


開様に報告。


メアリー姉と一緒に居たので少し雑談。


開様が私の動物会話にも驚かれてましたが、メアリー姉の早撃ちにもっと驚いてたです。


機会があれば一度見るといいです、目の前の敵が一瞬で矢まみれになってるですよ。


というかメアリー姉、いい加減に開様との関係を深めるです。


見ててじれったい、ライバルもいないんですから。


押せ押せでアタックすれば、多分成功するですよ?


開様もまんざらじゃなさそうですし。


なんて考えながら話してたら、開様からドラゴンが離れるまで世話を頼まれたです。


仕事が特にないんで二つ返事で引き受けたです、美少年の世話なんて役得ですね。




会話を終えドラゴンの様子を見に。


あ、起きてるです。


向こうからくっついてきた、ちょっと嬉しいです。


あ、タイガ様オドオドしなくていいですよ?


え、ドラゴンはさすがに怖い?


まぁ、そうですよね。


でも敵対意思はないんで、安心してくださいです。


「私はラウラです、こちらはデモンタイガーのタイガ様。

あなたの名前は?」


「僕はクルト。

ラウラ、タイガ、ご飯をくれてありがとう。」


準備はドワーフ族のみなさんがしてくれたので、お礼はそちらにしてくださいです。


「村のみんなを宥めて連れてきてくれたのはラウラだから。

 それにラウラはすごく魅力的、離れたくない。」


!?


なんですかこの美少年、天然タラシですかこんちくしょう。


私絶対顔真っ赤ですよ……。


ちょっとタイプだっただけに、直球ど真ん中の口説き文句はかなり効くです。


あ、タイガ様ニヤニヤしてる。


仕方ないかもしれないけど、からかわないでくださいです。


とりあえず落ち着いて、深呼吸。


スーハースーハー。


ん、ちょっと落ち着いたです。


「離れたくないと言っても、住むには開様の許可が必要です。

それに親が探しにくるですよね?

親が来たら、さすがに村じゃ対応できないですよ?」


「許可はラウラと取りに行けばいい、ダメならラウラだけでも連れて出ていく。

 親は大丈夫、僕が無事なら襲ってこない。」


だーかーらー!


逃避行を宣言するなです!


ドワーフ族のみんなもクルトを応援するなですよ!


「きょ、許可は取りに行くです。

親が大丈夫と説明すれば多分大丈夫ですよ。」


「よかった、よろしくラウラ。」




開様に事情とクルトの要望を伝えに家に戻る。


案の定許可は出たです、良かったのか良くないのか!


美少年と逃避行、ちょっと期待しちゃったのはホントです。


開様やメアリー姉、村のみんなを捨てるわけにはいかないですが。


夢見るくらいはいいですよね?


でも一緒に住めるのは嬉しい。


というかクルト、親と離れた理由聞いてなかったですがケンカなんです?


絶対近々親が来るですね……やっぱり逃避行が実現しなくてよかったです。


索敵魔術はこれからも常時展開していくです。


警備のウェアウルフ族にも明日伝えておかないといけないですね。


クルトの仕事は明日伝えるとして、今日は休むですよ。


するとクルト、開様とメアリーに爆弾発言。


夜の営みの邪魔だって!


2人とも赤くなってるですねー、早く既成事実作っちゃえです。


期待してるですよ、おやすみなさいです。




「じゃあラウラ、僕たちはあっちで休もう。

 優しくするからね?」


え?


えっ???


……いろいろ優しくされたです。


主人公よりも先にくっつきましたよ?


隔日投稿(お昼12:00)していきますので、是非ブックマークして追いかけてください!

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― 新着の感想 ―
[一言] オィィイ!!主人公何してんねん!はよ突っ込め!二つの意味で!(*`・ω・´)✧︎ このぶんなら、感想消さなくても良かったな…ノク帰り云々の感想…( '-' *)
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