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夢【メア】  作者: ルゥ
壱章 出会い
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1話 おはよう

 ―並行世界。それは本来ならば交わることのない世界。

本来ならばお互いの世界を認識すらできないはずが、とある事件により3つの世界が手を取り合った世界群があった。


天使族、精霊族が集い、魔術の研究に励む世界『ナナミド』

人族が中心となり、学問と機械で発展を続ける世界『スザンシアナ』

獣人族、魔人族が集まり、鍛冶と狩猟で生き抜く世界『カミール』

そして生まれたばかりで未だに全容の解明が済んでいない世界『アルスメリア』


 新たに1つの世界を迎え入れた世界群『ブローディ』は、互いの世界が協力し合いながらゆるやかに発展を続けている。


 そんな世界の1つ『スザンシアナ』の小さな町『アシュレーノ』


 自然に囲まれたこの町から物語は始まる―






 ジリリリリとやかましい目覚ましの音と共に目が覚める。何か大事な夢を見ていた気がするけど、うまく思い出せない。

「フレンー?起きたんなら朝食の準備手伝いなさいな~?」

 母さん―マイム・フォーリアの呼ぶ声が聞こえる。僕は寝起きでぼんやりとした頭のままにリビングへと向かった。


 僕の名前はフレン・フォーリア。先月めでたく10歳を迎えた。髪の色は金色で母親の茶髪ではなく父親由来の色らしい。


「珍しいねぇ?いつもは鳴る前に起きてくるくらいなのに。今日は学校の友達と森に入るんだろう?」


 そうだった。前に友達の一人が欲しがっていた素材を採りに行く予定だった。どうにも町の店に並ぶ段階だと鮮度が落ちてるから自分で取りに行きたいとかなんとか。


「ついでに夕飯の材料でも採ってきてくれたら嬉しいねぇ?」

「ん~あんまり期待しないでよね」


 あくまでオマケ。そう考えておかないと探索が疎かになりかねない。朝食もそれなりに、僕は出発の準備をする。学校で支給された探索キットの中身を確認していく。


「…よし。それじゃあ行ってくるね」

「はい行ってらっしゃい。気をつけて行くんだよ」


 探索キットの中身の確認が終わった僕は家を出て、友達との待ち合わせ場所へと向かった。



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