「ネタ合わせ」
二人「よろしくお願いします。」
ツッコミ「涼しくなって来ましたけど、この間蚊に刺されてしまって・・・」
ボケ「刺された?・・・」
ツッコミ「反応するとこそこかいな?・・・別におかしくないやろ?刺されるって表現?一般的やし!」
ボケ「お前は関西から出て行け!!」
ツッコミ「何でやねん!?別にかまへんやろ?噛まれるって言うんか?別にええけど!?」
ボケ「おぉっ!?蚊に噛まれたんか!?こんな涼しくなって来たのにか!?珍しいな?」
ツッコミ「何でそんな言葉一つで豹変するのかが俺は謎やけど?・・・そうや!薮蚊やったから一時的に凄く痒くてな!」
ボケ「お前死ぬわ!」
ツッコミ「えっ!?・・・何で?・・・俺死ぬんか?」
ボケ「蚊の毒に冒されて死ぬ・・・」
ツッコミ「縁起でも無い話やろ!?別に蚊に噛まれて死ぬとかほとんどあらへんやろ!?」
ボケ「天狗熱で死ぬわ!」
ツッコミ「・・・・・・・・あのな?・・・上げ足取るみたいで悪いんやけど、それってもしかして、デング熱の事か?」
ボケ「ちょっと・・・ボケてみただけや!気にするな!」
ツッコミ「天然やな・・・?いや、今の時点で何も無いから大丈夫やろ!」
ボケ「それがもし「蚊」と違って体内潜伏する様な病気を持っていたとすれば・・・?」
ツッコミ「おいおいおい・・・待ってくれ!?・・・その話、気になるな!・・・下手なホラーより怖いやんけ!」
ボケ「お前は昨日その「蚊」に似た正体不明の病原体を持った虫に噛まれてしまい、痒みが一時的に表れた・・・そしてお前は今日、この舞台に立っている。」
ツッコミ「おぉ!それで?」
ボケ「今日も一日元気に過ごしていました・・・」
ツッコミ「・・・・・・・・」
ボケ「終わり。」
ツッコミ「えっ!?何?今ので終わり?」
ボケ「うん。」
ツッコミ「何が死ぬの?俺?」
ボケ「生きてる。」
ツッコミ「俺、死ぬんやろ?」
ボケ「いつかは・・・」
ツッコミ「はぁ?・・・いつかは誰だって死ぬやろ!?生物界皆!」
ボケ「だから俺が言った事は正しい!」
ツッコミ「アホか!?蚊に噛まれたから死ぬんとちゃうんかい!?」
ボケ「誰も蚊に刺されたから死ぬとは一言も言ってへんで?」
ツッコミ「どうすんねん!俺の密かなこのドキドキ感は!?・・・お前のその妙な落ちのせいでしらけてしまったぞ!?」
ボケ「と言う事で落ち着いた所で本編に入ろうと思う訳やけど・・・」
ツッコミ「いや、今の前振りか?あれだけ引っ張っといて?」
ボケ「漫才の出始めは大抵こう言う無駄なトークで始まるやろ?お前何年やってんねん?」
ツッコミ「俺のあの蚊に刺されたトークは無駄なんか!?・・・お前結構酷いよな?」
ボケ「この間な?結構涼しい日があったやろ?」
ツッコミ「急に本題に入ったんか!?無茶苦茶やなお前も?・・・あぁ、そうやな!段々と涼しくなって来る時期やからな!確かに急激に涼しくなった日もあったな!」
ボケ「あの日、俺な薮蚊に刺されてな!」
ツッコミ「待て待て待て!!!それ俺が言ったやつやろ!それに、お前も「刺された」って言っとるやんけ!完全に俺のパクッとるやんけ!!」
ボケ「こんなに涼しくなって来たのに何で蚊がいるんやろ?って思ってな・・・」
ツッコミ「人のツッコミも無視する程にか!?・・・お前本当に意地汚いやっちゃな!!」
ボケ「デング熱で俺死ぬんかな?」
ツッコミ「おかしい!おかしいやろ!?・・・完全に人のネタと自分のネタ混ぜ込んでるやんけ!お客さんそんなネタおもろくもなんともないわ!!ちゃんとネタ合わせしとんねんからその通りにやれや!全部やり直しやぞ!?」
ボケ「ネタ合わせなんて形だけのもんや!漫才と言うのはな?舞台に立って話始めた所からが本番なんや!」
ツッコミ「どこぞのベテラン師匠みたいな事言ってお前がその張本人やろうが!?」
ボケ「だから、君も頑張ってベテランになりたまえ!」
ツッコミ「お前誰やねんっ!!もう、話無茶苦茶になってもうたやろ!どうすんねん!?」
ボケ「そう言う時は・・・」
ツッコミ「そう言う時は?」
ボケ「はい、どうも!よろしくお願いします!すっかり涼しく・・・」
ツッコミ「おい待て!?・・・又最初からやり直すんか!?」
ボケ「よく言うやろ?何事も迷った時は最初からやり直せって!」
ツッコミ「時間あれへんねんっ!もうええわ!」
二人「ありがとう御座いました。」