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新しいご主人様に

置いて行かれた


初日早々に店に置いて行かれるというのは初めてだった

でもここの店主はご主人様が信頼しているらしいのでボクも危険はないと思う……事にする


店主はボクのサイズを測ってからシンプルで動きやすそうな服をいくつか持ってきてくれた

服……何着あるんだろ、上下共に5着くらい?

ご主人様はお若いけどこんなに買う事が出来るほどお金を持っていらっしゃるのだろうか

下着も5枚ほどあったし、靴も夏冬の2足と旅用の丈夫なブーツ1足

多い気がする


店主は持ってきてくれた服の中から1着黒くて丈の長い服と簡易的なズボン、あと沢山の金具や小さなポケットのついたベルトを選んでボクの前に出してきた


「とりあえず今着てるボロは捨てるからこれを着なさい」


指さされた小部屋で着替えているとご主人様が帰ってきたらしい


「ただいまーおばちゃんお買い物多すぎ!あれ?あの子は?」

「今そこで着替えさせているよ」

「どれどれ、どんな服かなぁ」


カチャ


小部屋のドアを開けられる

ボクはまだ着替え終わってない


「こらっ嫁入り前の娘が幼いとはいえ男の体を見るんじゃないよ!」


ご主人様が叱られてる

でもさっきボクお風呂で…


「え?さっきこの子のお風呂に入れて洗ったの私だけど」

「ええ!?」


ん?


「意味がわからない」


ボクも意味わかないです、というか分からなかったけど強制的に洗われました

奴隷を自ら洗ってくれるようなご主人様とか聞いたことないです

しかも異性なのに


「着替え、終わりました」


着替え終わって小部屋から出る

渡されたブーツも履いた


「ローズさっき買ってきたの出しな」

「はーい」


指輪と腕輪を着けてもらう

どう見ても大人サイズのそれらは着けた瞬間ボクのサイズになった

これがマジックアイテムとかいう物なんだろう

緑色の布は額当とショールに

小さめの石3つは耳飾りに、大きめの石は腕輪に、どちらも吸い寄せられるようにはまった

ナイフと小振りの杖はベルトにつけられた


「服と靴あとここにあるインクとペンと紙はバッグに自分で入れなさい、どこに何が入ってるかは入れた本人にしか分からない。内側にポケットがあるだろう、そこに貴重品ではなくすぐに使いたいような物を入れておきなさい。ポケットに入れたものは誰でも見えるし出せるからね」


ポケットに入れるようなものは今のところ無いのでそのままにしておく

外套以外を身につけたようなのでご主人様の顔を見上げる


「終わった?」

「はい」


「じゃあこれ」


店主が大小各1枚の紙をご主人様に差し出した


「ここに書いてある場所に行ってこの手紙を見せなさい。隷属解除と色彩の魔法をかけてくれるように書いてある。支払いはこっちで貴女の父上に請求しておくわ」

「おばちゃん大好き」

「お・ば・さ・ま!」

「わーい叔母さま大好きよ」


このあとボクはご主人様に手を引かれて魔法を扱ってる所に行き隷属解除をしてもらいついでに魔法封印の指輪も外してもらった、もう奴隷ではないし魔法も使う事が出来るそうだ

色彩の魔法とは見た目の色を変える物を紅から赤味かかった茶色に変えてもらう

魔法をかけてくれた人がボクの髪の色を見てこれは少し都合が悪いとか言ってた

でもこの魔法は完全ではなく時間が経つと消えてしまうんだって、ご主人様はそれまでにボクの両親の所に連れて行ってくれるって約束してくれた

ボクに両親いたのか!ちょっと嬉しい


あ、奴隷じゃなくなったらご主人様っておかしいな

ローズって呼ぶように言われたからこれから気を付けよう




色々とお店などを回っていたら日が暮れてきたので食事処で夕飯を食べて宿屋に戻る

部屋は初めに来た時とは違いベッドが2つある部屋に変えられていた

ローズがボクの寝る場所を考えてくれて宿屋のご主人に変えてもらったって

ベッドで寝るなんてはじめてじゃないかな?

少なくともボクの覚えてる限りそんな場所で寝たことがない


そういえば両親が分かってるらしいローズはボクの名前も知ってるそうで、でもちょっと都合が悪いとかなんとか言ってて愛称で呼ぶんだって


『マグ』


これからボクはマグと呼ばれることになった

マグの装備品


フード付き外套

サラマンダーの指輪(火の加護)

ウンディーネの布(水の加護)

光彩の腕輪(光の加護)

精霊石の耳飾り(風、土、闇の加護)

魔石の腕輪(雷の加護)

マジックバッグ(容量制限有り)

ナイフ(魔法耐性有り)

ドライアドの杖(木の加護)

インク、ペン、魔紙

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