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ローズルート視点です

父からとある子息を探すように言われたのが半年前

子息のご両親の血と特殊な魔法陣を込めた探索用の耳飾りを渡された時はこんな手の込んだ事までして探される子息はどんな方なのかと思ってしまった


私は基本的に剣術を使う

かと言って魔法適性が無い訳ではない

魔法もちゃんと使えるし基本の4属性の上位も使える

でも合わない

短気ではないが魔法唱えてる間にぶっ飛ばす方が早い気がする

そんな私が1人旅など危険でも何でもない


1週間前にこの街にたどり着いた時に耳飾り違和感を感じた

3日前には奴隷商館の前を通ったらキーンと甲高い音を出した

そして今朝、子息様が奴隷として売られている可能性を考えて数人の少年を見て歩いた

目に付いたのはやたら身なりが汚い子供

性別は一見して分からない程に伸びた髪、ボロボロの衣服、あちこちに塊のような汚れをつけていた

これは売れないでしょ


いやまさかね

とりあえず気になったので近付いてみる


「私の手にアナタの手を……」


そう言って右手を差し伸べてみる

子供は正面に居るので左手を乗せてきた


「アナタの利き手はそっち?」

「…………いいえ右です」

「では右手を乗せてくれるかしら」


パチッ


反応があった

そして耳飾りが煩くなる

しかし上流階級の子供が奴隷として売られてるってどんな状況なのよ

意味わかんない



宿屋に戻ったら汚れを落としてあげる

使うのは普通の石鹸とまじない落とし

何か魔法が使われていたら簡単な物ならこれで落ちる。呪いや強い魔法は専門的なことをしないと無理だけど

洗い終わって乾燥させてあげたら茶色だった髪は紅になってた


「あ…かい……」


思わず呟く

髪は魔法で染められていたようで身体的特徴で身元が分からないようにしてあったんだろう



「深紅……ウーナ王国……12歳…………いやそんなはずは、でもさっきの魔力反応は……」




『マグワート様が乳母と行方不明になり後日乳母は近くの森で死体で見つかった』

7年前、私が10歳の時に父から聞いた話

『マグワート様は深紅の髪に琥珀色の瞳で少女のように可愛らしいお方で5歳になるのよ』

母の言葉を思い出す

きっとこの少年がそのマグワート様なのだろう

父上そういうのはちゃんと説明してください


しかし文字も読めないとなると国に帰るまでに礼儀作法や言葉使いまで教えなきゃいけない

そんなの帰ってからメイドにでもやらせたいわ

あーもー面倒な……


私が色々と考えてるとこちらを見つめる少年と目が合う

ここでうだうだしてても仕方ない

少年に私の外套をかぶせる、フードで頭からすっぽりと顔まで隠れる


「さて、とりあえず服を買いに行きましょう」


なじみの店なら人目につかず裏的な物までそろう

仕方ないか











現在お使い中である



「え、なにこの量。これ全部買うの?おばちゃん酷いわぁ」


先程手渡されたメモを見ながら量の多さにゲンナリしている


『フード付き外套、サラマンダーの指輪、ウンディーネの布、光彩の腕輪、精霊石3つ、魔石1つ、マジックバッグ、ナイフ、ドライアドの杖、インク、ペン、魔紙』


「意味わかんないし、これいくらするのよ……」


経費で落ちるわよねこれ…


「はぁ…めんどくさ」

ローズ


名前 ローズルート・ナナアルバ・ブルーム

年齢 17

職業 魔剣士

出身 ウーナ王国 王都

家族 父/宰相  母/魔導師、現在は引退し家庭に入っている

   兄/父の補佐  妹弟/双子でお兄ちゃんお姉ちゃん大好きっ子


現在花嫁修業から逃げるべく父と兄の仕事を手伝い中

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