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定められた運命~プロローグ~
復活記念に新小説です。
この小説では異世界へは行かず、現実世界の物語です。
ただあの事故との関りが、もしかしたらあるかもしれません。
幼いころに両親が亡くなった。
そう聞かされている。
自分は良く知らない。
物心ついた時にはもう孤児院だった。
同じような境遇の子供たちが集められて、
保母さんの優しさに甘えて、
そんな保母さんも結婚や妊娠でいなくなって、
また新しい保母さんに育てられる。
そうやって自分は育ってきた。
でもそんな毎日は今日で終わる。
今年の4月、孤児院を卒業して高校へと進学した。
今日からは寮で一人暮らしをする。
海上の人工島へと延びるレールを進み。
自分は新しい道へと進んでいく。
自由への喜びと孤独への恐れを感じながら、
自分、永井 陽真は進んでいく。
新たな人生の舞台へ……
影月学園高等部へ……
これからよろしくお願いします。