「二つの存在」
どうも!閲覧ありがとうございます!
ついに分明かされようとする葉月 夜代という存在について!
ぜひ楽しんでいってください!
3
「停滞?」
停滞とは何か。死んで・・・いないのは確からしいが、どう言う事だろうか。
俺はすぐさま質問を重ねる。
「だって、俺、飛び降りたん・・・・・・だろ?」
訳が分からない。
「えぇ、確かにあなたは飛び降りたわ。その"飛び降りる"って言う行為が大事だったの。
そう。"死ぬ"事が異世界に来る鍵でもあった。」
え、やっぱり死ぬんじゃん。テンプレじゃん。そう思った。
じゃあ俺はなんだ?新たに疑問が浮かぶ。そこでアスティナが、
「私達はあくまでも魔術師よ。誰が死に、異世界に召喚されるかくらい把握できるわ。
二ヴァルヘイストの意思と疎通できるからね。ちなみに誰でも死ねば異世界にこれる訳じゃない。ある一定の魔力量を保持してる者のみこの世界に召喚される権利を得る。中でも人間なんて稀でしか無いわよ。ほとんど魔力を持たないからね。だからこっちでも騒いでたわけ。」
話を聞くに、俺は死んで無いのに異世界に来てしまってる訳だ。
「俺、死んで無いんだよな?じゃあ何故召喚されてんだ?」
アスティナの顔色が変わったのがこちらからでも分かった。
ゆっくりと口を開く。
「そこよ。そこなのよ問題は。葉月 夜代が飛び降りて死ぬって予定だったのよ・・・・・・二ヴァルヘイストの意思が死を対価に召喚するはず。だから私達は召喚されるあなたを迎えに行ったのよ。でも二ヴァルヘイストの意思は・・・」
なんか怖い物でも見たみたいに言った。
「意思は"働かなかった"」
働かなかった。二ヴァルヘイストは俺を召喚していない、と。そう言い放った。
ますます分からなくなって来たぞ。どーすんだよ。
「あなたはおそらく、自分で自分を召喚した事になる。」
・・・・・・・・・・・・
とうとう脳がフリーズした。自分でも分かるくらいだ。
それでも気合で振り切り話を続けた。
「自分で召喚した・・・? どう言うこった・・・?」
「だから! 私達も分からないのよ!」
こいつ、嘘を言ってない。いたって真剣な感じだった。
死を対価に召喚されるはずが、自分で召喚してしまった事に関し、二ヴァルヘイストの激強魔術師さんでも分からないってなると、
こちら側としてもどうしようも出来ない。
「あなたは飛び降り、死ぬはずだった。しかし、死をかい潜り自己的に召喚をした。 ぶっ飛んでるのよ!いろいろと! ーーそれと同時に、他にも不思議な事が起こったの。それが"停滞"よ。」
そうだ、停滞だよ。こいつも引っかかるワードだ。
「召喚が行われた瞬間、人間界の意思が綺麗に止まったの。止まったのよ。
あなたの存在も人間界に止まったまま。死んでいないのよ。」
ここで一つ。矛盾が生じたのに気が付いただろうか?
人間界にとどまってる葉月 夜代と、今この世界に居る葉月 夜代。
"二人の俺が居る"のだ。アスティナ達もこの矛盾に気が付いているようで、
「気が付いたみたいね。その事も問題なのよ・・・まるで『魔王の禁書』と
だだかぶりじゃない・・・」
ねぇねぇ、今回でどれだけヤバいワードでてくんだよ。これ大丈夫なやつ?
ま、まぁ聞きますよ。聞けってみんな言うのでしょ?聞きます、聞きますから。
「なぁ、その魔王の禁書ってなんだ?」
すっごいテンプレ感。これ、大体次喋りそうな事予想着くわ。
『昔の絵本。まぁお伽話みたいなもんよ。』ってね。
「昔の絵本。まぁお伽話みたいのなもんよ。」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ言いやがった。
「話の中で、二つの世界に存在を持つ魔王が出てくるのよ。その魔王を恐れた魔術師はこう 言った。"二つの存在を重ねてはならん。今すぐに片方の世界を止めるのだ。手遅れになる前に。"と。ーーこの後、魔王は片方の存在を永遠に止められ、災悪を免れた。
って言うお話。ようするに、二つの存在が重なってしまったら、とんでもなく強くなっちゃてた訳ね。そんな絵本があったのよ。」
思い出を振り返る様にアスティナは言う。
「「ーーーーま、まさか、ね。」」
二人はそう思った。
でもこれは、あながち間違っていないのかもしれない。
俺、今までの話をを整理して見ようと思う。
1.俺は自己的に召喚してしまっている。
2.『魔声』を聞く者のひとり。+ハッキリ聞こえている。
3.異世界と人間界。二つの世界に存在を持っている。
4.昔から言い伝えに等しい絵本。『魔王の禁書』とだだかぶり。
ワンチャンきたああああああああああああああ!!!
ーーーー夜代は気付き始めている。自分の本質を。
ってな訳でどうでしたでしょうか!
次話投稿は間があいてしまうかもです!
待っていてくだあああさい!