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「声」

遅れましたが、投稿させて頂きます!

ぜひ、たのしんでいって下さい!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2


「!?」

ーー俺は前から、ある悩みがある。

そう。悩んでいるのだ。

なぜだか知らないが・・・『声』が聞こえるのだ。

「っ、またかよ。最近多いな。この『声』」

幼い頃は小さかった声が、高校生になってハッキリ聞こえるようになった。

しかも頻繁にだ。夜、このせいで起こされる時も少なくない。

いやーこまったものだ。と俺は思う。

おかげで独り言が増え、周りからは危ない奴呼ばわりで学校生活も

詰みゲー&バッドエンドな訳だ。



だから俺は、家から出ない事にした。



だってさ?いつあの声が聞こえてくるか分からないし?

聞こえたところで?ほーらまた独り言。

結局これの繰り返しなんだろうと思う。


それからの俺は、アニメを貪り、ラノベを見まくった。

完全な引きこもりだ。『ひ・き・こ・も・り。』


でもこんな生活にもいずれ、飽きがくる。

よくよく考えてみれば、だ。この声ってなんだろうか。

目を覚ませだの、時は近いだのって、

どっかの主人公かよ。俺は。

あぁダメだ。アニメ見過ぎた。こんな考えしか出てこないわ。


ーーーーやっぱり俺は優柔不断だ。


昔から俺は、何かを考えるたび、最適な答えに辿り着くことができない。

でも、全く辿り着けない訳ではない。毎回答えが曖昧だったり、最適で無いのだ。

自問自答を繰り返すのが得意になりそうだ。


え?なに?学校へ行く?


今から学校へ行ったって結局詰みゲーだし、単位は取れないわで

なに一ついいこと無いじゃないか。


また独りで考えるだけだ。


ーー俺はふと思った。

やっぱり『声』のせいだ。声が俺の人生を狂わせたんだ。



声、声声声声声声、声こえ、こえ声。



幼い頃から付き合ってきたが、もう限界みたいだ。


ーー今、俺の中には選択肢が幾つか表示されている。


1 声を受けいれ、この生活を送る。

2 声を受けいれ、学校へ行こうと努力をする。

3 声を受けいれず、異世界に行く。



やっぱり俺はーー最後の最後までーーーー最適な答えをーーーー

見つけられなかったーーーー



『また決められないのか。』


ほら聞こえた。誰なんだよ。お前は。






その時俺は、38階建てのマンションの窓から足を踏み出していた。









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




目の前に広がる青。口の中に広がる水。

見た事の無い魚や水草、それに星々が輝きを放っている。

ーーーーあれ? 俺、どうなってんの?

今の自分の状態が分からない。いや、分かろうとしていないのだろう。

ああ、そうか。ここって水中なのか。てかなんで水中に星があるんだよ。

普通ではあり得ないだろ。いや、俺自身が頭のネジいかれたか?

てかさっき飛び降りたんじゃ・・・

なんで・・・?どうなってんだよ・・・

答えに辿り着こうとしていたが、息が苦しくなってきた。


苦しい。苦しいな。おい。

やっぱここ水中か?


さすがに俺でもやばいと判断したらしい。

水中を一心不乱に上がって行く。徐々に光が強くなって来た。


「ぷはっ!!」


更に強い光に照らされる。この光は太陽光だろうか。

周りには見慣れない建物が立ち並び、幻想的な世界が現れる。

「えっ・・・」

気づけば俺はしっかりと二本脚で立っていた。しかも濡れていない。

水の中にいたのに濡れていないのだ。服も綺麗だ、乾いてる。

さっきまで俺が沈んでた水は? どこへ消えた?


またもや、ありえない状況が自分を襲う。

行き場のない疑問符が辺りを漂った。刹那、そんな空気を一声が破った。


「さぁ!私の召使いになりなさい! 魔力の塊人間!」


金髪で、長いローブの似合わないエルフらしき少女が言った。

突然召使いになれ、と言われても訳がわからない。

・・・我に返り、自分の状況を再確認しようとした。

あ?エルフ?召使い?魔力の塊?

さっきから出来事が多くて頭がついていかない。

まじでなんだ、なんなんだよ。

また自問自答だ。自問自答を繰り返し、繰り返し、繰り返す。


「ここって異世界かなんかですかね?」


何やってんだ俺。もっとましな答え方あんだろ。てかこの少女の話ガン無視しちまった。

でも、この少女。どう見ても耳長いんだわ。

エルフってワードが真っ先に出てくるやつなんだわ。

異世界要素がやばいんだわ。

自分の知ってる異世界知識の入った頭はシュンシュンと音を出し、擦り切れそうになる。

そんなのもつかの間、エルフみたいな少女が俺の考えを悟ったかの様に言い放った。

「わ、私の話を無視するとは・・・いい度胸ね!良いわ!教えてあげる!

様々な種が集う都市。 二ヴァルヘイストよ!」



誤字、脱字等が御座いましたら、

ご指摘のほど、よろしくお願い致します!l


次回もお楽しみに!

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