プロローグ「召喚」
初投稿になります!
まだまだですが、よろしくお願い致します!
『俺が想っていた異世界はこんなはずじゃなかった。』
プロローグ
目の前に広がる青。口の中に広がる水。
見た事の無い魚や水草、それに星々が輝きを放っている。
----あれ? 俺、どうなってんの?
今の自分の状態が分からない。いや、分かろうとしていないのだろう。
ああ、そうか。ここって水中なのか。てかなんで水中に星があるんだよ。
普通ではあり得ないだろ。いや、俺自身が頭のネジいかれたか?
自問自答を繰り返していた挙句、息が苦しくなってきた。
----あ、 こ、 これ、 まず、 く、 ね?
さすがに俺でもやばいと判断したらしい。
水中を一心不乱に上がって行く。徐々に光が強くなって来た。
「ぷはっ!!」
更に強い光に照らされる。この光は太陽光だろうか。
周りには見慣れない建物が立ち並び、幻想的な世界が現れる。
「えっ・・・」
気づけば俺はしっかりと二本脚で立っていた。しかも濡れていない。
水の中にいたのに濡れていないのだ。服も綺麗だ、乾いてる。
さっきまで俺が沈んでた水は? どこへ消えた?
またもや、ありえない状況が自分を襲う。
行き場のない疑問符が辺りを漂った。刹那、そんな空気を一声が破った。
「さぁ!私の召使いになりなさい! 魔力の塊人間!」
金髪で、長いローブの似合わないエルフらしき少女が言った。
突然召使いになれ、と言われても訳がわからない。
・・・我に返り、自分の状況を再確認しようとした。
あ?エルフ?召使い?魔力の塊?
さっきから出来事が多くて頭がついていかない。
まじでなんだ、なんなんだよ。
また自問自答だ。自問自答を繰り返し、繰り返し、繰り返す。
「ここって異世界かなんかですかね?」
何やってんだ俺。もっとましな答え方あんだろ。てかこの少女の話ガン無視しちまった。
でも、この少女。どう見ても耳長いんだわ。
エルフってワードが真っ先に出てくるやつなんだわ。
異世界要素がやばいんだわ。
自分の知ってる異世界知識の入った頭はシュンシュンと音を出し、擦り切れそうになる。
そんなのもつかの間、エルフみたいな少女が俺の考えを悟ったかの様に言い放った。
「わ、私の話を無視するとは・・・いい度胸ね!良いわ!教えてあげる!」
この時・・・この瞬間から・・・俺の、『葉月 夜代 ハズキ・ヤシロ』の生活が一転する。
「様々な種が集う都市。 二ヴァルヘイストよ!」
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