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『興味』だけですよ。

翌日学園に留学生が来ると話題で朝から騒がしかった。


限治は、そんなことを気にせず机に向かって寝ているのであった。


極秘裏に護衛をしなくては、いけないのだがどうしたら良いものか…


「なぁなぁ女の子が来るらしいがどう思う!?」


「やっぱり身長高い綺麗なお姉さんかなぁ…デュフフww」


「ここは、金髪ツインテだろ!?」


正直に男子共の浮かれ具合で女子達が鬼のようになってきている。


そこに担任が入ってくる。


「席に付け。入ってきて」


扉から俺の頭1つ小さいくらいの清楚な感じの美人が入ってきた。


「はじめまして。マリアと言います。一ヶ月間ですがよろしくお願いします。趣味は、日本のマンガを見ることです」


ぺこりとお辞儀する。


「じゃあ楓の隣の席に座ってくれ」


楓とマリアは、挨拶を交わしホームルームが終わった。


「マリアさん髪綺麗だよねー」

「お人形さんみたい」

「マンガが趣味って言ってたけど何がすきなのぉ?」


女子達はマリアの席に集まり質問の集中砲火である。


「え、えーっと…」


そこに楓が


「マリアさんが困ってるでしょ?」


「次の授業能力テストだし一緒に行こう?マリアさん来たばかりだし校舎を案内するよ?」


マリアが嬉しそうに


「ありがとうございます」


「さぁ行こ!」


そう言って彼女達は、手を引いて教室を出ていった。


完全に喋るタイミングを逃したがまぁいいだろう。


時間は、まだある。


いざとなったら俺の能力を使うだけだ。


『能力テスト』とは、週に一度ある『ヴァレン因子』の能力発動のテストをする。


『Normal』『Special』がこのテストを受ける。


『Origin』は、学園に職員を合わせ3人しかいない。


現在日本にいる『Origin』は、5人である。現在5分の3がこの学園にいるという事になる。


『ヴァレン因子』は、脳のナノマシンで制御されてる。


それが正常に作動しているかどうかのテストでもある。


『Origin』は、ナノマシンを埋め込まれては、いない。


何故なら通常の『Origin』ならばヴァレン因子発動薬『Psychic』を飲む事で発動する。


また感情が高まると発動する場合もある。


ただし限治は、例外的であり常時能力を発動できる。


この為貴重な『Origin』は、ナノマシンを脳に入れる事で何が起きるか分からないとされているため慎重を期している。


この『Psychic』を『Normal』や『Special』が摂取をすると能力が暴走し遺伝子を変化させ12時間後最悪の場合…死に至る。


授業が始まると全員がマリアのデモンストレーションを見ている。


さすがは、『無形加速』と言ったところか。


マリアは、植物の『時間』を加速させ急激に成長させていた。


夏にぴったりな今では、珍しいヒマワリをわずか1分で開花まで持ってきた。


次に加速を使った走法を使って走った様だが他の加速系能力の生徒よりかなり速い。


身体と空間同時に加速をさせているようだ。


「マリアさんとっても速いよねぇー凄いよぉー」


マリアが前を通り過ぎる。


今マリアと目が合ったが気のせいだろう。


「それにしてもマリアさんの体型が素晴らしいと思わないかい?同士諸君?」


「エロいな」


「右に同じく」


「あの楓様と同じいや、それ以上のオパーイに感激であります」


ダメだこいつら…



昼休みになると何時もなら楓だけがにコーヒーを温めに来るのだが今日は、マリアが一緒に付いてきている。


「レーンジ君!温めて!」


「いい加減普通に名前を呼べる奴は、居ないのか…」


マリアは、物珍しそうに俺を見ている。


「何か付いているか?」


「いえ…テストの時にあなただけが私の『能力』をちゃんと見ているのだと思いまして。どんな人か興味があるだけですよ。」


全く何を言ってるか分からない顔をする楓がいる。


「どーゆーこと?」


ポカーンとした顔だったのでなんだか面白い。


「楓は、男子の視線が分からないのですか?」


「あぁ男子特有のいやらしい視線ですか。なるほどぉ。まぁレンジ君は、ちゃんと目を見て喋るから他の男子よりましだねー。まぁたまにレンジ君って本当に生物かなぁって思う時あるけど基本無害だよね」


それってかなーり俺と男子達貶していないか?


まぁ気には、しなくていいだろう。


「はいよ。コーヒー今日熱くし過ぎた。すまんな」


「ありがと。マリア行こう?」


「私は、彼に興味があるのでもう少し喋ってからにします」


「分かったー皆に言っておくねー」


そう言ってマリアは、再度俺の目を見る。


「少し人のいない所で喋りませんか?」


そう言って彼女は、屋上に連れて言った。


屋上までたわいのない話をしていたが趣味のマンガについてや好物についての話をしていた。


何か探りを入れてる様な真剣な目で僕の無気力で死んだ魚の様な目をみている。


「レンジ君いいえ藤原限治君。あなたは、『温度操作』の能力ですか?」


「そうだけどどうしたの?」


「やはり嘘ですね」


何故彼女は、確信したのかが分からない。


しかしその言葉を放った後彼女は、消えるような速さで背後に回っていた。


読んで下さりありがとうございます。

夜にまた更新致します。

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