『スプラッターな』だけですよ。
お久しぶりです。
※グロ注意
なるほどマリアの『ヴァレン因子』が強力なのは、『Next』の力であると言うなら『無形加速』は、本来下位互換の能力が上位互換の能力に変わったと言う事だ。
できるだけマリアから事情を聞きたい。
「何故マフィアから追われているんだ。」
「私が『Next』に1番適合したからだよ。『Next』は、必ずしも 適合するわけじゃないんだ。
だから成功したサンプルとして確保したいんだと思う。
昔マフィアにさらわれて母さんとは、離れ離れになったけど必死に逃げだしてたどり着いたのがイギリスのヴァレン因子の管理施設…たまたま権力のある人に拾われて今に至るんだ。」
「そりゃ壮絶な人生だな。」
可哀想と思いもしない口ぶりで答える。
しかし彼は、こんな口振りだがマリアを守るには、やはり『自分の正義』が必要だと考えた。
「そろそろ連絡を取らないといけないからいいかマリア?」
「うん。いいよー。」
そう言って限治は、蒼の連絡先に通話をする。
『もしもし?蒼か?』
『やぁ限治君。どうしたんだい?』
『後ろから着けていた奴は、どうなった?』
『あぁ。冴えない顔色の奴だね?もう始末しておいたよ。』
『一応今晩近くで護衛をしてくれないか?』
『うん。分かった。直ぐに合流するよ。』
そう言って通話を切った。
通話中限治が一瞬悪魔の微笑みを見せた。
「ね、ねぇ限治きゅんどうしたの?」
マリアが怖がりながらも聞いてきた。
「いや何でもない。」
マリアには、限治が考えていることが分からない。
しかし少なくともマリアには、限治が何か企んでいるようにしか思えなかった。
「な、ならいいんだよ?」
「なんで疑問形なんだよ。まぁいい。早く家に帰ろう。」
そう言って家に帰った。
家に帰り数時間が立ちマリアがゴロゴロしていると家のインターホンの音がした。
『限治。呼ばれた通り来たよ。』
まさに蒼の声が聞こえた時料理中だったのか限治が包丁を持ったまま玄関を開け蒼を迎えた。
しかしマリアは、今限治が持っている物に疑問を持たず「おっちょこちょいだなー」程度にしか思っていなかった。
だがマリアがまた見た時には、左手にあったはずの包丁は、『消えて』いた。
マリアは、急に眠気に襲われそのまま寝てしまった。
玄関で限治は、蒼に
「今日は、すまないな。」
「あぁいいよ。困った時は、お互い様だろ?」
蒼が握手をしようと手を差し出した。
「あぁそうだな。」
そう言って限治は、『いつの間にか』左手に持った包丁で蒼の左腕を『切り落とした』
「うあああああああああああぁぁぁあぁあぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?!?!?!?!?」
悪魔が微笑む。
「ゆっくりしてけよ『偽物』まだおもてなしは、始まったばかりだぜ?」
腕を切り落とされ血しぶきが上がる。
血の噴水と言えば伝わりやすい程のスプラッターな感じなのだが限治は、微塵もブレなあ。
「うあああぁぁぁあぁぁあぁあぁあ!?!?!?!?!?!?ち、ち、ぢ血がぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」
本来人間の腕を切るとしたら骨ごと『スッパリ』断面が綺麗に切れる訳がない。
付け加えるなら『市販の包丁』でなら尚更だ。
「質問する前に死なれたら困るからその左腕の断面『閉じる』からね。」
しゃがみこむ偽物の蒼に対してニッコリ微笑み彼が言い放つと腕を切り落とした断面が『通常の皮膚』に変わる。
「はぁ…はぁぁ…く…狂ってやがる…」
『偽物』が今にも死にそうに言う。
「よく言われる。それよりどうしてこんな事をしたの?君の能力『身体擬態』?それとも『人間複製』?それより『本物』の蒼は?」
「だ、誰が喋っ!?うぅあぁあぁぁぁあああぁあぁあぁ!?!?!?」
会話の途中容赦なくもう片方の右腕が『あっさり切り落とされる』
そしてまた断面が『通常の皮膚』になる。
「ねぇ?早く質問に答えてよ?蒼は、何処なんだ?」
蒼の『偽物』は、気絶している。
それにしても蒼の『偽物』は、不運である。
そのまま血しぶきでショック死辺りで死んでいればこの先の更なる地獄を知らずに済むと言うもを…
「血が吹き出すぎて汚いから綺麗にしないとな。」
玄関がスプラッター映画よりスプラッターしている空間で彼は、微動打にしていない。
むしろ慣れていると言った方がしっくりする。
そして一面血だらけの玄関の『血』と『切り落とした2つの腕』は、『消滅』するように消えていった。
「早く目が覚めてくれないかな偽物…聞きたい事がいっぱいあるから早くしろよ?」
限治の精神状態は、常に異常である。
明日からある程度暇なので投稿して行きます。