表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩集

草むら

作者: 久灘圭

夢を追うのは怖い

何もない草むらを手探りで進むようで

明確な道があるわけでも

案内してくれる人がいるわけでもない

目の前に広がる草むらは

誰かが歩いた跡もなく

ただただ青く背高く茂っている

ちゃんと抜けられるだろうか

ちゃんと辿り着けるだろうか

そんな不安が過り挫けそうになる

そんなときは決まって後ろを振り返る

そこには今まで歩いてきた道がある

曲がりくねってはいるけれど

確かに歩いてきた道がある

夢への道は自分の後ろにしかできない

いつも目の前は草むらで

その草むらをかき分け

誰の足跡もないそこに足跡をつけてきたのは自分だ

そうやって道をつくってきたのは自分だ

だから今 こうしてここに立っている

見えない世界に足を踏み入れるのは怖い

不確かなものを目指すのは怖い

でもその恐怖に打ち勝ってここまで来たのは

他の誰でもない自分だ

後戻りをするのは簡単だ

だけどそうしない

この先の景色を見てみたい

この先の場所に立ってみたい

だから歩き続ける

どんなに不恰好だと言われても

転んでどろんこになっても

立ち止まってしまうことがあっても

まだ見ぬ世界を目指して

夢を叶えた自分をイメージして

歩いていくんだ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ