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白い花と独白

作者: 綾月 奏


 アナタが悪いのよ。


他に好きな女が出来たなんて絶対に許さないんだから。


アナタは私のもの。

私はアナタのもの。

そうでしょう?


他なんて認めない。


 花に興味のないアナタだから。

大雑把なアナタだから。


部屋に増えていく私が好きな花のことも知らないでしょう?


 この家の鉢植えを切り花にして。

私の家からも切ってきた。

それでも足りない分はお花屋さんで買って。


アナタのグラスにもカップも全部に生けたのは。


この花は。


私の好きな花には。



水溶性の毒があるって教えてあげたのに。



 警察や周りの人間は雑なアナタが間違って口に入れたと思うでしょうね。


素敵ね。私しか知らないの。


アナタの全てを手にしているのは私なの。


 皆の前で黒い服を着て泣き叫んであげる。


 白い顔のアナタも好きよ。

返事してくれなくても。

見つめてくれなくても。

足元に横たわる姿が愛しいの。


 指輪は鉢植えの底に入れてあげるね。

アナタのと私の。

一緒に埋まった上に白い花を咲かせるの。



スズランの花言葉は

「幸福が帰る」


アナタは私のもの。

私はアナタのもの。

そうでしょう?


これでずっと一緒、ね。




読んでいただきありがとうございます。

スズランを生けた水は本当に危険だそうです。(Wikipedia情報)

推奨、助長する意図はありません。念の為。


誤字脱字の指摘、感想等ありましたらお願いします。

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