表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/39

最初で最後の 旦那さま視点







恋をした。



最初で最後の恋を。






自分でそんな感情があったなんて信じられない―――。それでもその気持ちは確実に俺を犯していく。



今でも、嘘のようだ。



彼女の顔を視界にいれた瞬間を今でも忘れられない。



目を離すことも出来ずに(視界の中には必要な情報を入れていたが‥‥)ただ、見ていた。



最初は、この俺が目にした彼女の動作にどこか可笑しなモノでもあったのか、と、職務としての情報を追っていた。




だから、調べた。




徹底的に。





だが、どこをどう調べても彼女は普通の一般人だった。



どこから来たのかまで調べられなかった。



2か月前にフラリと姿を現したのだけしか。




変だ。



可笑しい。




そう考える俺もいれば、




この戦乱のご時世だ。



戦に巻き込まれ、身一つが流れてくる人間は結構いる。




そう納得させたい俺もいる。





仕事の合間を縫って彼女の姿を見る。





ピンと伸びた小さな背から目を離せない。





世間知らずで、それでいて文字が書け、読める。



珠算が出来る。





頼りない手足は、鍛えた事がないと云う事は、すぐに分かった。





繋ぎに訪れるような人間もいない。




だが。




シロだと頭では理解したが。




なぜ、そこまで。




彼女のコトが目を引き、気になるのか分からなかった。




結果が出たハズの情報も




なにか。




なにか。




調べる理由が欲しくて調べ見ていた。








そんな調査も自分自身でせず、部下に任せれば良いのに。




忙しい合間を縫って、彼女を見ていた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ