17講座 水の都パラダイス?
今回は、シラ視点で話が進みます。
「じゃあ、行ってきまーす」
神有はそうみんなに言って馬車に乗る。
馬車が動き出す。
動き出すとともに起きる揺れはとても愉快なものではなかった。シラは神有をみて言う
シラ「何か約束をつけましょう……」
神有「約束? なんで?」
シラ「多分ですがあなた勝手に動きますよね」
神有「え、そ、ソンナコトナイヨー」
シラ「棒読みですよ神有さん」
シラは神有を見て大きなため息を吐く
シラは深く深呼吸をしてから話を続ける。
シラ「まずばらばらにならない 喧嘩や買い物はなし 勝手な行動はしないです! わかりましたか?」
神有「わかったよ〜」
その適当な返事にシラは不安を感じる。
だがシラの不安も吹き飛ぶ程の光景が目に映る。
水の都に着いたのだ……水の都って言うほどの光景だった。水色を基調とした家と赤レンガの屋根が並び橋が多くあり、噴水と天に登る水が見える
神有とシラは馬車を降りて大きな広場に着く
大きな噴水の前には老若男女問わず大勢いたのである。
後にいた神有に声をかけようとするが反応がない。後に振り返ると神有の姿がないのだ。
シラは呆れたが神有を気にせず王さまの宮殿を目指す……その道中に多くの店が立ち並ぶがシラはそれどころじゃないと急いで王さまのいる宮殿に向かう
宮殿の前に着き近くにいた門番に紙を渡しながらシラは「王さまに会わせてくれないか?」と言うが門番は「今は街のどっかに行ってしまった」申し訳なさそうに言う
シラは神有さんみたいな人も案外いるのだなと心のなかで思った。王と会うまでは帰れないと思い神有を探す。
とても苦労したが神有の背中を見つけ走る
神有のよく見ると水色髪の小さな子供と喋っていた
シラ「神有さん何してるんですか?」
少し呆れながら言う
神有「こいつじゃなくて、べ、ベーグ?」
ベール「ボクはベール=ナサシス、ベールって呼んでね!」
神有「そうこいつベールだ、思い出したわ」
ベールと名乗る少年は髪はパーマで目が隠れていて水色の可愛い服で萌え袖をしている。
シラは何かに気がついた
シラ「もしかして水の王ですか?」
ベール「おぉ! よくわかったね!」
神有「え、そうなの?」
神有は気づいていなかったのかキョトンとした顔をしていた。
シラ「単刀直入に招待状出してください」
ベール「ぼくぅ……いいけど……」
神有「い、いいけど?」
ベール「ぼくに勝てたらね!」
シラと神有はふたりとも向き合いながらベールの方を向き大きく頷いた。
ベール「じゃぁスタ〜トォ~」
神有・シラ「え?」
二人はびっくりした、理由は単純街のど真ん中で戦いを始めようとしたからだ
だか招待状を貰うため構えたがベールのスキルによってすぐに決着がつく
ベール「スキル"海の静けさ」
小さな波が立ちシラたちを飲み込む
シラたちはずぶ濡れになりながらベール笑われた
ベール「よわぁ〜ざこすぎぃ〜」
シラは心のなかでいつかわからせてやると思った
帰りの馬車に乗る
シラ「散々な目でした」
神有「そうだね〜」
シラ「あなたのせいもありますからね!(キレ気味)」
馬車の中に神有の悲鳴が響く
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