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大和田行長の無限転生記 ~異世界受験ゴールデンメソッド~  作者: 輪島ライ
第2章 魔術学院受験専門塾

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41 大戦果

 校舎に帰ったイクシィを両親は揃って待っており、地元の企業で創造魔術師として勤務している母も上司に頼み込んで一人息子を迎えに来ていた。


 「魔進館」は全寮制の魔術学院受験専門塾だが、今日この日をもってイクシィは実家での生活に戻ることになる。


 進学する学校によっては遠方に下宿することになるが、今は少しの間でも親元での生活で心身を休めたいと思った。



「イクシィ君、早速だが君は中央部の魔術学院への合格を勝ち取った。ジュテンダ魔術学院は駄目だったが、それ以外は5校すべてに合格だ。昨日の時点で魔伝報はすべて届いていたが、決戦に集中して貰えるよう黙っておいた。ご両親もイクシィ君を褒めてあげてください」

「ありがとうございます。うちの息子がこれほどの戦果を上げるとは思ってもみませんでしたが、すべては先生方のおかげです。本当にお世話になりました」


 「魔進館」の面談室で、ユキナガは両親の間に挟まれて椅子に座ったイクシィに嬉しい知らせを伝えていた。


 学費値下げにより近年人気が高まっているジュテンダ魔術学院を除き、イクシィは昨日までに受験したすべての大陸中央部の魔術学院に合格を果たしたのだった。



「ここからが本題です。どの魔術学院も入学手続きの期限までは余裕がありますが、当然ながら最も進学したい学校以外は無視することになります。エデュケイオン魔術学院の合格発表は5日後ですが、一部の学校の入学手続き期限はそれより前ですのでエデュケイオン魔術学院に合格された場合は100万ネイほどの費用負担が生じます。改めてご説明させて頂きました」

「もちろん構いませんよ。これまでの狼人生活でかかった学費を考えれば100万ネイなど惜しくありません」


 全てを心得ている様子の父親に、ユキナガは笑顔で頷いた。


 私立魔術学院に合格して入学の意思がある場合は入学手続きを行う必要があるが、その際には入学にかかる費用に加えて初年度の学費を支払うのが一般的だった。


 他の魔術学院に入学することになって入学を辞退した場合は支払った費用の返還が行われるが入学にかかる費用の一部は返還されないのも一般的であり、その金額は平均して100万ネイほどだった。



「では、それを踏まえた上でイクシィ君自身がどこに入学したいのかを聞かせて欲しい。以前の打ち合わせでも大まかに決めたが、やはり考え直したいとか考え直すための情報が欲しいといった場合はいくらでも相談に乗るから言ってくれ」

「分かりました。改めて考えてたんですけど、やっぱり元々の予定通りエデュケイオン魔術学院に受からなかった時はオイコット魔術学院に入学したいと思います。実家から近くて学費が安めですし、立地も都市部に近いので。こんな理由でいいでしょうか?」

「全く問題ないよ。学校によってそれぞれ特色はあるが、内部の状況はどのみち入学してみないと分からないから悩んだ時は外部から分かる客観的な情報をもとに決めればいい。どんな学校に進学したって魔術師になれるのに変わりはないからね」


 ユキナガはイクシィの意向を肯定し、そのまま両親に対して明日までに入学手続きを済ませるよう伝えた。


 オイコット魔術学院の入学手続きの期限は3日後までなのでエデュケイオン魔術学院に合格した場合は一部の費用が無駄になるが、どちらにせよイクシィに後悔がなければそれでよいと思った。

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