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⑼『或る一つの、部屋』

⑼『或る一つの、部屋』



いつからだったんだろうな、この部屋の、始まりと終わりは。そして、いつからだったんだろう、この部屋の、終わりと始まりは。そう呟くと、電灯が揺れて。まだ何も始まっていないし、何も終わってないよ、と言っているように聞こえてくる。



どうなんだろう、部屋に聞いても、俺は俺の心情を疑えないな。自立したこの部屋は、いくつもの罪や罰が詰め込まれた、一種の迷宮のように見えてくる。しかし、俺は、ここ数年で、著しく視覚が悪くなった、パソコンのし過ぎか、スマホのし過ぎか。



そんなことは知らない、と部屋は言っているかの如く、本当に静かである。異常なまでの静けさ、また、新しい強迫観念だ。俺は躓いては、立ち上がらずに、寝転ぶ方法論で、この部屋とともに在ったのだ。或る一つの、部屋の、或る情景である。

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