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⑺『或る一つの、部屋』

⑺『或る一つの、部屋』



薄暗い部屋だ、恐ろしい物語も、楽天的な物語も、そこに残存していそうな、不可思議な部屋。いつからだろう、ここが、宝物の置き場になったのは。何れ、そうなる運命だった、とはとても思えない。いつからか、そうなった、と言えば自然なのである。



特に、物の配置に、拘ってはいない、ただ、乱雑に置かれた物達の部屋は、明かりを灯してやれば、輝きだす。そうだ、思い出した、何百冊とある文庫本の並べられた本棚の、後ろ側には、カートコバーンのコピーされた用紙が、画鋲で貼り付けられている、つまり、見えない存在である。



この部屋に、無関心だったから、こんなに乱雑になった訳だが、無関心であったわけではない、という逆説が存在している。そもそもが、物置としてあった訳ではないのに、宝物を配置する度に、物置のように変容したということだ。

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