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⑹『或る一つの、部屋』

⑹『或る一つの、部屋』



理論なる無理論、それだけで、この部屋が、片付く訳ではない。いや、もしかすると、片付ける気も、無いのかもかもしれない。無理論に溺れて、その重圧的宝庫を、精神で酔いしれていたいのだ。或る一つの、この部屋の、絶対性を思う。



幾度か、兆候はあった。俺が一度、部屋を離れたときに、家族が必要でないものを、俺に聞き、売り払って、整頓された部屋へと、形を変えてくれたのだ。中には、学生時代から、小銭ができると、入れていたケースもあり、数万円貯まっていたという。この様な歴史も、この部屋は持っている。



俺が死んだら、この部屋も、また、宝物達も、整頓されて、捨てられる物は捨てられるだろう。俺は、俺の死後までこの部屋を支持したいわけでもない。ただ、過去の物質を見ては、懐かしむ。こんな意味のある部屋ではある、或る一つの、部屋の話である。

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