表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/20

⑷『或る一つの、部屋』

⑷『或る一つの、部屋』



過去を顧みない我々は、過去から復讐を受けるかもしれない。例えば俺は、部屋の乱雑の中に、忘れてしまったものから、怨念を持たれているかもしれない。そっと、部屋に入り、その本質を掴まえた時に、本質は成仏するだろうか。依然として、部屋はその暗質を保っている。



この小説だって、パソコンの中に置き去りにされて、発見されない状態で、俺が死んだら、誰が書いたのか、所在不明になるとしたら、俺は一刻の猶予もなく、世に出なければならない。しかし、方法が分からないんだ、或る一つの、部屋に埋もれているのは、俺自身かもいしれない。



夜に電灯をつけて、部屋を見ると、昼の光で部屋を見るのとでは、どこか異なる気がする。或る一つの、部屋よ、俺を解き放ってくれと、言おうとも、俺は社会の底辺で、部屋の価値を知っているから、宝物の本質を、失いたくないのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ