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⒁『或る一つの、部屋』

⒁『或る一つの、部屋』



電灯が、点滅している夢を見たような気がする。こんな台詞で始まる、小説も悪くないだろうとは、思いつつも、やはり、どこか私小説的であるがために、その様なことは書かずに、或る一つの、小説、について、つらつらと、書いている訳なのだ。



そうなのだ、誰のためでもないのかもしれない。自分のためなら、小説は書かないかもしれない、この、或る一つの、部屋に注目したのも、俺が小説を書く使命を背負っているという、一種の勘違いのようなものが、端緒になっているのである。



しかしどうだろう、こんな小説は、ひどく世界や世間の狭い小説なのではないか。書く意味など、あるのかどうなのか。いやきっと、あるに違いないと思いながら、部屋の隅の遠方に飾ってある、ドラゴンクエストの、モンスターが集まった、タオルを見ては、ファミコンの記憶を取り戻しているところだ。

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