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⒀『或る一つの、部屋』

⒀『或る一つの、部屋』



奇跡的な位置というものがあるが、それがどこだかを、部屋の中に発見するという所業は、悉く、難しいと思われるものだ。しかし、手当たり次第に、乱雑の部屋を探していると、ああ、ここに、これがあったか、という感慨も遣って来るものだ。



ここにおいて、奇跡は宿命へと変容し、我々の救済署のようなものが、出来上がる過程を小説にする、或る種の意味というものが発露するのだ。希望になっていき、そして、全人類を包み込むような、我々の我々というお前が、現象する、部屋の中核で。



であるからして、俺はその発見というものが、再生の一途を辿ることを、願って止まないのである。まさに、奇跡という言葉が相応しい訳である。本当の事実現象は、この或る一つの、部屋から始まる、という、俺の小説家としての、立場なのである。

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