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⑿『或る一つの、部屋』

⑿『或る一つの、部屋』



俺の思う通りに、物事が運んだためしはない。それ程、俺は運命に欺かれているのである。しかし、それが俺の宿命だと悟った時、俺は救済の対象を自覚し始めた。何をやってでも、天国に行こうとも決心した。そういう心情の契機となったのも、この、或る一つの、部屋のおかげである。



自分の残りの人生の時間を知れば知る程、急速に次元は展開を見せ、新たなる渇望のために、自己の現在を改めるといったような、行動にして、生き始めた。或る一つの、部屋には、様々が存在している。寧ろ今の俺には、購入して、ほとんど聴かなかったアルバムや、ほとんど読まなかった本のほうが、価値がある。



異常明滅するような、精神からの、吐き気がする、文字の多くが、何故俺を読まなかった、と復讐してくる。購入しただけで、充分じゃないか、では済まされぬ、その価値は、もしかすると、今の俺を作っている、或る種の原石だったのかもしれない。

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