01話 あるう日〜♪森の中〜♪!?
どーも皆さんおはこんばんにちは、弟(殴
と、初っ端からやらかし案件の自己紹介をした、道端を歩いてたら五十分の十の確率で鉢合わせしそうな少年Gです。
え?五十分の十はほとんど5分の1?気にしないでください。
何を隠そうなんと私わたくし、異世界転生を果たしましたー!!
ヒューヒューパフパフ!
はい。
何番煎じだよ。煎じすぎてほぼ水と変わんねーよ。
客人が無味無臭の少し色が違うくらいの水を目の前に出されたらどんな反応するかわかってんだろうがよぉ。
『え?これを飲めと…?』
だよバカヤロー。
『え?これを読めと…?』
とは言わないでください。言われたら僕ちゃん泣いちゃう。
ちげーんだよ。ふざけてるわけじゃねーんだよ。
俺だって『目が覚めたら…見知らぬ白い天jデュフフwwwこれは転生ものですかなデュフフwww』なんて舞い上がってこんな例え話してんじゃないんだよ。
こんなのジャパネットすらびっくりだよ。『どんなに冴えないあなたでも異世界転生でびっくり最強!』ってか?やかましいわ。
とりあえず!!!すべてひっくるめた上で話すと!!!!!
『異世界転生!〜何番煎じものですか?〜』
とりあえずさ。
どうしようか。
スレ風にでも話してみる?いらない?あ、そう。
これさ〜。異世界転生もののさ〜。
親とかいない系とかやめて欲しいさ〜?
『雑念マシマシで実況していいレベルじゃないのよ!しっかりやんなさいよ!!』て怒られる気がするけど、あえて言わしてもらうとさ〜?
丸腰ふる██で森の中スタートとかほんっと勘弁さ〜?
しかも夜て。
暗すぎて何も見えないんだけど?僕ちゃんお化けは嫌いよ?でたら右ストレートからの首へし折り目潰しするよ?
itでも映せないスプラッタな場面にしちゃうかんね?
まじでなにが悲しくて真夜中の森に一人歩き回って、『あん♡木の枝があちしの美脚を刺激(刺さってる)するぅ♡』というセリフを真顔で言わなきゃなんないだ。
ていうか1時間歩き回って収穫は美脚に切傷だけとかなんの玄人向けAVやねんしばくで。
ていうかエセ関西弁話して余裕ぶってるけどまじ怖い。何が怖いってさっきから後ろで空気の漏れる音がするんだけど。
フシューフシューって言ってるよ笑
いや笑い事じゃねーよこれまじでやばいんじゃねーノ?ほら、がるるなんてうめき声が出てるよ俺死ぬんじゃないの?
くっそこれまじでやかんの沸騰音でしたなんてオチにしてくんなーかな
このままだと俺の腹に風穴が開く気がするzまって走ってきた絶対こいつ走ってきてる四本足だ多分こいつイノシシかなんかだやばいやばいやばい!!!!!
と、とりあえずは…
「明日への前進!!!すなわち…」
にぃぃぃぃぃぃいいいいげるんだよおおおおぉぉおぉぉぉおおおお!!!
はい。
脱兎のごとく、もとい脱ジョのごとく走って逃げました。
うーん波〇の呼吸。
これならもう追ってきてないだろ?俺がいきなり走り出すとは思ってなかろうなのだ!!!主人公が逃げるゥ!?そんなことしったこっちゃねえええええのさああああああ!?!?!?
AHAHAHAHAAAAAAAA!?!?追ってきてる!?
待ってあかんめっちゃ真後ろで┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨って聞こえる!?畜生俺が何したってんだ!!!俺ァこう見えてベジタリアンなんだぜ!?要するにイノシシてめぇの同胞なんて食ったことねーんだよなんの恨みかしらんがどっか行けや!!!
「は!?あれは…前方に岩場発見!!!奥に黒色のでかい一枚岩がある!!!」
飛びのるぅ!!!!と、奇声を発しながらジャンプし、右手で自分より頭から3個分くらいでかい岩になんとかつかまり、よじ登ろうとするが、イノシシは止まることなく自分の足の真横にスレスレのところに激突をする。
岩全体が少し揺れ、手が滑りそうになるのを必死に耐え、なんとかよじ登る。
「うおおぉぉお!?」
今足の真横スレスレ行ったよねぇ!?つーか今ソニックウェーブでてた気がすんだけど!?
当たったら間違いなく足吹っ飛んだよな!?
なんとかよじ登り、ゼーゼーと肩で息をする。
そこでイノシシを振り返ると、思いっきし目と目が合う〜♪てやかましいわ。どこのホラー曲調やねん。
イノシシはまだまだフシューと鼻息荒く呼吸をしながらこっちを睨んでいるが、安全を確保出来たことにより少年はすぐに冷静になれた。
一瞬に冴え渡る…もとい、調子に乗った少年はイノシシを振り返り話し出した。
「んっんー。いやー今さっきは随分キモを冷させてもらったよ〜?でもさ、結局のところ体の利便性が勝ったね〜??何が言いたいかわかる?つまりは、『俺が上!お前は下!』ってわけよ!!!」
登ってこれねーだろ!?ああん???!?
と、少年はドヤ顔で屈伸をする。
これこそが人間だけの、二足歩行の生物だけができる特権!!!屈伸煽り!!!!!
へいへいへいへい!!!俺はやめねーぜ!!!イノシシこいつが俺の目の前から消えるまで!いや!!!!俺の両膝がオーバーヒートするまで!!!
少年がふる██で「Foooooo!!!!」と、岩の下にずっとスタンバっているイノシシに対して、熱烈な屈伸煽りをしているといきなり岩が揺れだした。
「おァ!?なんだァ!?地震か!?俺の屈伸煽りに大地がキレたってか!?!?」
(おい…)
(貴様…)
(余の寝床の上でふる██で踊るでない!!!!!)
あー…今、俺はなぜか黒い岩の前に正座をさせられてる…
あーわかってる。お前らが聞きたいことは、ちゃーんとわかってる。
安心しろ…今も俺はネイキッドだ
まあ、俺レベルになるとネイキッドで正座なんて玄人向けAVすら顔負けの状況も容易く適応出来るが…
今回は実はある“オプション”がついててな。
あーわかるぜ、気になるよな。何があったか。
その気持ちはよーくわかる。だから焦んな。順を追って説明してやるからよ…
まず俺は黒色の岩の上で、イノシシに対して熱烈な屈伸…おっと、わかってると思うがイノシシ目線での想像はやめとけ、下アングルは強烈だからな…
おっと、話がそれちまったな。悪い悪い。
ま、イノシシに屈伸してたんだよ…モノぶらつかせながらって考えると笑える状況だよな。だけど問題はそこじゃねえ。
なんとな。
───喋ったんだよ。岩がよ…
言ってる意味がまったく理解できないだろうが、これは事実なんだ。もちろん俺ちゃんはシンナーも葉っぱもやってねぇからな?
んで、今は冒頭に戻るが───
ふる█ん正座ってわけよ。
オーライ?あー理解が早くて助かるぜ。
(何をブツブツと言っているのだ人間。余が話しかけているというのに)
「あ、うっす( 'ω')」
心の中でアメリカンジョークなワールドを展開ピーポーしてたら岩様(仮名)に怒られちまったぜHAHAHA。
「まさか寝床だったんすね…いやーほんとすみません。人様が寝てる上でリンボーダンス…もといチンポーダンスなんかしちゃって。いやほんと申し訳ない…いや別に貴方様の上でブラブラ揺らしながら屈伸するつもりはなかったんすよ???」
(何度も何度も余の上でモノぶらぶらさせながら屈伸していたことを強調するな!!!ええい気分が悪くなってきたぞ…)
おっとそいつぁすいやせんおやっさん
なにぶん生来の性格的にはここまでねじれてなかったはずなんすけどね??いやはや、異世界転生したら性格まで変わっちまうのかなあ。前の俺はもっとイケメンかつビューティフォーでサイケデリックな最高な人間だったんだけど…
(サイケデリックではダメなのではないか…?)
いやいやこいつぁサイケデリックとエレガントを言い間違えただけなんだよHAHAHA。別に自虐なんてしてないぜ?あーしてないとも。ケツにダイナマイト仕込んで神に誓いを叫びながら爆発しても平気なくらいには誓えるぜ。
「いやーすまないね。最近自分の中で意味を変えて話しちゃう癖があるんだよォ。」
(あー…例えばなんだ)
「あーんたとえば??政治家とかいて汚職とか?」
(消されるぞ!?貴様!!?)
自分でアメリカンジョークを言っときながら思うけど…こいつ案外良い奴じゃね?
普通に自分の頭上でモノブラブラされたら殺意抱いてもおかしくねーけどな…。俺なら完璧そいつのクルミを万力でじわじわ割ることになるって言いきれる自信があるぜ。
腰に手を当てて、一通りふざけ切ったことにより気分が良くなったところで、立ち上がりつつそろそろ岩が喋ってることに触れる。
「てか、なんで喋ってんだ??最近の岩は3カ国語を話せるトライリンガルってのは知ってたけど、まさかこんなところに旧石器時代並に貴重な1カ国語限定モノリンガルお岩ちゃんに出会うことなるったぁな」
(トライリンガル!?無駄に高性能すぎぬか!?!?)
「てかそう。なんで岩が喋ってんの??え、岩だよな今喋ってんの。」
それとも別の何かが…俺の目には見えてない何かが…いるのか…?
いや、だとしたら俺、実際に岩の上で寝そべってる何者の頭上でまじでブラチンしてたの…?
(ようやくその話題か…。余は、マシル。かつて存在した大神、その意志の残滓である。)
いや…大神と言うよりは、狼というべきか…すでに神を降りた身でもあるしな…と、空気を震わせるような声音の、マシルと名乗った大神…いや、狼の意志の残滓は話す。
(貴様が何者かは知らぬ。だが、大方どう言ったものかは、知っている。)
(マヨイビト。この森の主に絡め取られたモノであろう。)