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刀狩り  作者: 夜桜月霞
果し合い
32/48

果し合い……20

「どうでした?」


 居間には鋼と座漸の二人がいた。大人しく対面して座っている。


「どうもこうも、相当へこんでるわね」


 咲はふんと鼻を鳴らして、咲は腕組みする。


「なにが原因でですか?」


 鋼が首をかしげると、咲は一人がけの椅子に座り、白衣のポケットから四つ折りにした紙切れを取り出した。


「なんで電話はないのに、インターネットは繋がっているのかしら?」


「いんたぁねっと?」


 鋼と座漸が首をかしげているが、咲はそれを無視して紙を開いた。新聞の切抜きをプリントしたものだ。


 母屋の横のガレージの中には、それなりのパソコンとウェブ環境が揃っていた。


「五年前だからすぐ調べられたわ」


 全然詳しくないし、コレだけしか記事なかったけど、と付け足す。


 切抜きには五年前の日付で一家殺害事件と銘打たれていた。


 名前も伏せられていて、詳しいことなど一切載っていない記事だ。


「本人から聞こうとしたら、誰かさんみたいに布団に包まっちゃったわ」


 誰とは言わずに薄く笑いながら、座漸を見てやる。座漸は仏頂面で、明後日の方向を向いてしまう。


「まあいいわ。勝手に出てくるでしょう。生憎と、あたしは馬鹿と餓鬼につけてやる薬は持ってないの」


 なにかあったら呼んでちょうだいと言って、咲は帰っていった。


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