表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

62/98

56話 やっすい駄フラグだな・・・

「おら、食えよチビっ子」


「チビっ子じゃないです、マロンです! で、でもそこまで言うなら食ってやるです」


別にそこまで熱心に勧めているワケじゃ無いんだが・・・いいか。コイツの意地っ張りなのはもう分かってる事だ。


「はぐはぐはぐ・・・!」


「お、いい食いっぷりだねぇ嬢ちゃん。オマケしておくからこれも飲みな。ドワーフにゃあ必須だろ?」


宿屋のオヤジがマロンに飲み物を差し出しているが、それ酒じゃねぇの?


「ドワーフは殆ど底無しっていうくらいお酒に強いのよ。まるで水みたいに普段から飲んでるの。ドワーフには血じゃ無くお酒が流れてるって言われるくらいにね」


ああ、そういやそういう話も聞いた事があるな。マロンも感激してゴクゴク飲んでいるが酔う気配も無さそうだ。見た目少女が酒をがぶ飲みしてる姿には違和感があるがな。


「うめえです、うめえですよぅ・・・」


飲んで食いながらマロンはいつしか涙を流していた。よほど食生活が貧しいのが堪えたみたいだ。そこまで喜んで貰えれば俺もそんなに悪い気はしないね。


「アナタも人がいいわね・・・あ、おじさん、お代わり」


待て、いつからキサマはここに居た、ビッチ姉ちゃん。


「・・・アンタの分は俺の奢りじゃねぇぞ?」


「え? 何で?」


心底意外そうな顔をして俺を見るんじゃねぇ。


「何でただの顔見知りのアンタに俺が奢らにゃならんのだ。そんな義理はねぇぞ?」


「そんな・・・私を餌付けしておいて、ヒドイ・・・」


それって昨日ステーキを一口やった事を言ってんのか? あれって仲間になるフラグだったの? やっすい駄フラグだな・・・


「自慢じゃ無いけど、私、お金は無いわ!!」


本当に自慢じゃねぇな。


「でもアナタが望むなら、私抱かれてもいいわ!!!」


アンタそれ言いたかっただけじゃん!


「悪いけど間に合ってるよ」


「そこをなんとか!」


粘るなよ。


「・・・奢ってやるからこれ以上絡まないでくれ・・・あとオリビア、尻を抓るな。痛い」


「バカ・・・」


爺ちゃん、女は魔物だよ、ワケ分かんねぇ。


「兄さんは今日も夜はお盛んだな!! ドワーフもエルフにゃ劣るが夜は激しいぜ!! だから今晩も俺の特製料理をだな・・・」


「えうえう、うまいです! お代わりです!」


「私も参加したいー」


「・・・リュウセイのバカ・・・」


俺は聖徳太子じゃねぇんだから一斉に喋るんじゃねぇ。


「静かにメシくらい食わせてくれ・・・」


当然俺の望みが叶う事など無く、その後2時間、やかましい夕食が続いたのだった。

18禁小説ならこのまま4人で部屋に雪崩れ込む流れでしょうね。オヤジのメシを食って。そしてピンクローパーで縛ったりして緊縛プレイ・・・しかし強調する胸が無い! 残念!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ