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漆黒のグラディウス  作者: アカシックレコード
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ソムニウムワールド編① エリスとユナ

クゥ『んっ?』

NPC『ソムニウムワールドの世界へようこそ』

NPC『最初にキャラネームを設定してください』

クゥ『クゥ』

NPC『次に職業を設定してください』

クゥ『剣士』

NPC『種族・性別は現実世界と同じ設定となります。』

NPC『アバターの設定変更をしますか?』

クゥ『いいえ。現実世界と同じで大丈夫です』


NPC『これで全ての入力は終了しました。』



NPC『今から拠点となる人間の国ミズガルズに転送いたします。』

NPC『それではソムニウムワールドをお楽しみください。』


クゥ『ここは?』

クゥ『木が大地ごと浮いてる?』

そうここが全プレイヤーの拠点となる人間の国ミズガルズである。

ミズガルズには7つの世界に通じる転移ゲートはあるが、ラスボスのいるアスガルドだけは転移ゲートが設置されていないため転移できない。

アスガルド以外の7つの世界をクリアしないとアスガルドには行けないようだ。


クゥは辺りを見回した。

クゥの周りには次々プレイヤーが転送されてくる。

転送されてくるプレイヤーの中でも顔に傷を負った少女エリスはずっとクゥを見つめていた。

クゥが目を合わせるとエリスは微少の笑みを浮かべた。変な女性がこっち見てるとクゥは視線をずらして立ち去った。


ユクドラシルはもはや天空の都市となっている。

たくさんのノンプレイヤーキャラが生活してるし、お店もたくさんあった。


クゥ『宿に泊まるにもお金はかかるしとりあえずモンスター狩りに出るかな』


クゥ『えっと武器はダークソウル』

クゥ『HP回復ポーションやMP回復ポーションもある』


念の為にクゥは武器屋に来た。

現実世界から持って来た漆黒の剣ダークソウルのおおよその能力を把握したかったからだ。

クゥは店で一番高い剣村雨を手に取った。

剣には、SS、S、A、B、Cとランクがある。

村雨はSランクだ。

武器の強さを見てるとクゥは驚いた。

ダークソウルはSランクの村雨よりも強いのだ。

クゥはこの時、ダークソウルがSSランクであることを知った。


つまりクゥはゲーム参加初日に最強ランクの剣を所持していたのだ。

喜んだクゥはさっそくダンジョンに出かけようとし転移ゲートまで歩いた。


クゥは転移ゲートで転移先を選ぼうとしてる時、先程クゥを見つめていたエリスがまたこちらを見つめてることに気づいた。

クゥ『ストーカーかな?まあいいや』


クゥは転移先をニヴルヘイムに決定し転送された。

クゥ『寒っ』『氷の世界だ。ヤバい寒くて死ぬ』


クゥが寒さに凍えてると先程の転移ゲートが光りだした。


クゥ『誰かくるのかな?』


クゥはじっと転移ゲートを見つめた。


クゥ『げっストーカー女』


エリスは再びクゥを見つけると微笑んだ。


クゥは逃げようとした。


エリス『待って』


クゥは立ち止まった。


クゥ『何か用?』


エリス『ちょっと服脱いで』


クゥ『えっなんで?』


クゥは顔を赤らめてた。


エリス『いいから脱ぎなさい』

クゥ『嫌だよ。理由も分からないし、こんな寒い所で』


エリスは半ば強引にクゥの服を脱がした。


クゥ『寒っ寒っ死んじゃうよ』

エリスはじっくりとクゥの身体を見渡した後に服をクゥに返した。


クゥは急いで服を着た。


エリス『やっと会えた』


エリスはクゥを抱きしめた。


エリス『やっぱりあなたクーヤなのね?私リナよ!分からない?』


クゥ『誰?僕はクゥだしリナなんて人知らないよ』


エリス『そうよね。クーヤは人間なんだもんね。ごめんね』


クゥ『・・・・』


エリス『じゃあ話すね。私は魔女エリスよ』


彼女の話によると彼女の前世の名がリナで僕の前世の名がクロシェルらしい。

そんで前世では恋人同士だったとのこと。


クゥ『えっ?』


クゥには何が何だか理解できなかった。


エリス『私には前世の記憶があるの』


クゥ『・・・』


エリス『ところでクロは何でここに来たの?』


クゥ『黄金のりんごが欲しいから。君は?』


エリス『私はこのゲームの情報を知った時にクロならきっとこのゲームに参加すると思ったから様子を見に来たんだ』

エリス『そしたら会場で前世のクロっぽい人見つけたからずっとついて来たんだよ』



クゥ『本当に僕なの?』

エリス『そうよ』

クゥ『証拠はあるの?』

エリス『あなたの右腕にある紋章と臍上にある紋章がそうよ』

クゥ『えっ?あれ?生まれつきだから気にしてなかった』


エリス『私にもあるの』


エリスは右腕の紋章を見せた。

クゥ『本当だ』


エリス『お腹のも見る?』


クゥ『いや別にいいです』

とクゥは顔を赤らめて言った。

エリス『信じて貰えたなら良かった』


クゥ『別に信じた訳じゃ...』と小声で言った


エリス『なんか言った?』


クゥ『いや何でもないよ』


エリス『これからどうするの?』


クゥ『とりあえずお金と経験値稼ぎかな』


エリス『じゃあ私も一緒に行くね』


クゥ『いいの?』


エリス『当たり前でしょ。私は前世でもう10回以上もあなたの奥さんやってるのよ』

エリス『あなたが行く場所ならどこでもついて行くわ』


クゥ『えっ僕そんなに君と結婚してたの?』


エリス『そうよ』


エリス『そうだ寒いからこれを着たら』


エリスが毛皮のコートをクゥに手渡した。


クゥ『あったかいなこれ』


クゥ『じゃ行こうか』


エリス『ちょっと待って』


クゥ『どうしたの?』


その時また転移ゲートが光りだした。


クゥ『誰かな?』


ゲートから出て来たのは重武装した女性だった・・・・


エリス『ユナ待ってたわ』


ユナ『ちょっと買い物してた』

クゥ『知り合い?』


エリス『あらっ前世で私達が飼ってたペットじゃない』

『ユナは竜人で本来はドラゴンの姿なんだよ』


ユナ『ペット言うなぁ』


クゥ『えっえええっ』


ユナ『お前がクロ?』


クゥ『そうみたいですけど』


ユナ『前世は美少年だったのに今回はフツ麺か』


クゥ『フツ麺って・・・』

エリス『前回もそんな美少年じゃなかったと思うわ』


クゥ『酷い・・・』


ユナ『で?エリスこれからどうするの?』


エリス『モンスターを倒してお金と経験値を稼ぐのよ』


ユナ『お金より食い物だな』


エリス『いいからついて来なさい』


ユナ『はいはい行きます行きます』


こうしてクゥはエリスとユナとモンスター狩りへの旅に出た。

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