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漆黒のグラディウス  作者: アカシックレコード
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大切な家族


翌日クゥはレイカに呼ばれレイカの部屋に行った。


レイカ『クゥお前に私たいものがある』

クゥ『えっ何?』

レイカ『この剣だ。ルキの使ってた物だ。』

クゥはその剣を手に取った。漆黒に輝くロングソードだった。

クゥはその漆黒の剣を持ってイリスの元に向かった。

クゥ『イリス姉みて』『父の形見貰ったんだ』『僕も父みたいに強い剣士になるんだ』

イリス『まあそれは楽しみね』

外で声が聞こえクゥは窓を開けて見ると、子供が仲良く遊んでいた。クゥが懐かしそうに眺めているとイリスは呟いた。

イリス『ごめんね。お姉ちゃんもう歩けなくなっちったんだ。もうクゥとも遊んであげれなくなっちゃった。』

イリスは涙を流しながらクゥに謝った。

クゥ『泣かないで。イリス姉の病気は僕が必ず治すから』

イリス『ありがとう。期待してるわと』とイリスは微笑んだ。


クゥはその後毎日のように本を読んだが結局イリスの足を治す方法は見つからなかった。


それから数日後クゥはエイル達の部屋に行った。

エイルは自分の傷口にクリームを塗っているとこだった。

クゥ『ごめんなさい』

とクゥはドアを閉めた。

エイル『別にいいわ。クゥあたなた私の火傷を見ても大丈夫?』

クゥ『えっどういうこと?』

エイル『背中にクリームを塗って欲しいんだけど...』

エイル『普段ならアイルに頼むけど今日はレイカと一緒に病院行ってるし』

他の悪魔に頼む方法もあったたが、カイの件がありエイルはクゥに頼んだ。


クゥ 『わかった。僕でいいならやるよ』


クゥは部屋に入り、エイルの後ろに回った。

エイルは服を脱ぎ下着姿となった。

背中の火傷は酷かったが、お腹から胸にかけてはほとんど火傷の傷はなく女性の綺麗な肌が露になった。

クゥが顔を真っ赤にした。

エイル『なんだょ私の身体見て顔真っ赤にして』

クゥ『ごめん今塗るね』

クゥがエイルの背中に薬を塗るとエイルが痛たたたっと叫んだ。

クゥ『ごめん。大丈夫?』

エイル『ああっ少し痛かっただけだ続けてくれ』

その後も薬を塗る度にエイルは声をあげた。


今日はエイルの誕生日。

アイル『クゥはまたケーキ焼いて姉さんのところに持ってくるのかな?』

エイル『もう持ってこないだろ』

とエイルは寂しげに言った。

もし持って来たら今度はちゃんと受け取ろう。


でもクゥは結局持って来なかった。

持ってこないどころかエイルに会いにすらこなった。


エイルはどこか淋しそうだった....


またエイルはこの頃からクゥに対する態度が少しずつ変わってきた。


エイルは自分が行ったかつての過ちに気づき悔やんだ


その1ヶ月後イリスの誕生日が来た。

クゥはチョコケーキを作りプレゼントと一緒にイリスに渡した。

イリスは嬉しそうに受け取った。


そんな姿をエイルは影に隠れて羨ましそうに見ていた。


あれからエイルの背中の傷に薬を塗るのはクゥの役目となった。


クゥは嫌がることもなくエイルの傷口に優しく塗った。


それから半年後のことだった。

いつも通りクゥはエイルの背中に薬を塗っていた。

エイルはいきなり振り向きクゥを抱きしめた。

クゥの顔はちょうどエイルの胸に当たり、クゥは顔を真っ赤にして黙っていた。


エイル『ありがとう。今まで酷いことしてきてごめんね』

と涙を流しながら言った。

クゥ『ううん別に気にしてないよ』

クゥ『だってエイルは大切な家族だもん』


それから数日後

マリナ達が再び訪れた。


カイとレオナは再びアイリとエイルの部屋にきた。


カイ『なんだよ。まだ治ってねぇじゃん。いつみてもきめぇな』

クゥ『またお前たちか出ていけ』

カイ『なんだぁ人間の分際で黙ってろよ』


カイはアイルの顎を掴み自分の唇をアイルの唇に近づけた


カイ『やっぱ無理だこんな奴とキスすらできぇよ』

クゥ『アイリに気安く触るな』

カイ『家畜はしゃべんなよ』

クゥ『僕を馬鹿にするのは構わないがアイルやエイルを気づける者は許さない』

カイ『なんだお前こんな化物が大切なのか』

カイ『よしいいだろ』


カイはナイフを取り出しアイルの服を裂いた。

アイルの肌が露わになった。

カイ『見ろよこの焼けた肌を。お前はこんな化け物が大切なのか』

カイ『俺はこんな汚ねえ奴を抱かなくてはならねぇのかよ』


アイルはポロポロ涙を流しその場にしゃがみこんだ。


怒ったエイルがカイを殴ろうとしたがそれよりクゥが先にカイの顔面目掛けてパンチを喰らわした。

カイの顔からは血がポタポタ流れた。


カイ『てめぇよくも』

カイはクゥに殴りかかった。クゥを羽交い締めにして何発を殴りつけた。

エイルはクゥを助けようと後ろからカイの頭に回し蹴りを入れた。

カイは『痛ぇな』と言うとエイルの腹におもいっきりパンチを入れた。

エイルは口から血を吐いた。

倒れこんだエイルの背中を足で踏みつけるとエイルは痛さのあまり泣き叫んだ。


クゥはすぐさまカイの足をどけ、エイルに覆い被さった。

『クゥ』もうやめてくれ。エイルを傷つけないでくれ

カイ『やなこった』

カイは覆い被さったクゥを何発も何発も殴った。


エイルは自分に覆い被さり必死に守ろうとしているクゥの姿をただ見ているだけだった。

私はクゥに酷いこと言った。暴力も振るった。なのにクゥはどうして私のことを守ってくれるだろうと...


その後少ししてカイ達は帰って言った。


その後どうやらマリナとレイカの交渉は決裂。

レイカはアイルを嫁に出すことを拒否したのだ。


クゥは安心した。

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