始まり
7月25日
それは暑い日だった
クゥは家で剣術の練習をしていた。
イリスとアイリは仲良くクッキーを焼いていた。
普段と変わらない日常を送っていた。
悪魔1『逃げろ』
悪魔2『敵だ』
悪魔3『レイカ様に知らせろ』
仲間の悪魔の飛び交う声が聞こえた
悪魔のリィーナとレッドアイズはすぐさまクゥを連れてレイカの元へとかけつようとしていた。
リィーナはレッドアイズにイリスとアイルを探して来いと命じるとレッドアイズは『見つけしだいすぐにレイカ様の元へ向かいます』と言いの残しレッドアイズはその場合を後にした。
レッドアイズがリビングに行くとそこは絶望的だった。
イリスの背中と足には剣が突き刺さっており、出血大量でイリスは動かなくなっていた。
アイルは全身黒焦げにされておりピクリとも動かなかった。
そこにはセブンデーモンズのサタンがいた。
セブンデーモンズは魔界では有名な暗殺集団だ。
レッドアイズ『貴様がやったのか』
サタン『ああ』
サタン『一人は心臓にザクッともう一人はバーベキュー』
とサタンは笑いながら答えた。
レッドアイズは目的と雇い主を問うがサタンは自分で考えなさいと答えるだけだった。
レッドアイズは『まあいい、殺してやる』と言い魔剣カラドボルグを引き抜いた。
サタン『私とやる気?まあいいわ』
レッドアイズとサタンは戦闘を繰り広げた。
レッドアイズの攻撃をサタンはギリギリで交わして強いパンチをレッドアイズの腹に喰らわせる。
レッドアイズは口から血を吐き出した。
レッドアイズ『くっ』
サタン『意外に弱いのね。残念』
ちょうどその時、リィーナ・レイカ・クゥ・エイルがやってきた。
リィーナはレイカと合流出来たらしい。
リィーナ『なかなか来ないから来たぞ』
リィーナはその場の光景を見て言葉を失った。
イリス、アイリ・・・
レイカ『私がこいつを片付ける。』
レイカ『リィーナはイリスをレッドアイズはアイリを連れて早く逃げろ!』
レイカ『例の場所で落ち合おう』
リィーナ『分かりました』
レッドアイズ『はい』
例の場所とは第二の拠点シュバルツ城である。
リィーナはイリスを抱きかかえ、レッドアイズはアイリを抱きかかえ、クゥ、エイルと共にその場を後にした。
逃げる途中でルキとリンスにあった。
ルキもリンスもイリスとアイリの姿を見た時泣き叫んだ。
リンスはイリスとアイリに止血魔法を唱えたが、気休めにしかすぎなかった。
大人の悪魔なら剣で刺さされたくらいなら自分の魔力で傷口を治癒できるが子供悪魔は違う。
リンス『レイカとの合流地点まで急ぎましょう』
リィーナ『はい』
リンス達が先に進もうとすると
弓の矢がエイル目掛けて飛んで来た。間一髪のところでルキがエイルを突き飛ばしエイルは助かった。弓はルキの手首に刺さった。
ルキは自分の手首に刺さった弓を抜いた
ルキ『いたたっ』
リンス『あなた大丈夫?』
ルキ『こんな傷たいしたことないから大丈夫』
でもルキの様子は変だった
リンスは止血魔法を唱えたが効果がなく
血は止まることなく流れ続けた
やがてルキは口から血を吐き倒れこんだ。
リンス『ルキ?ちょっとルキ?ねぇルキ』
リィーナ『毒?』
セブンデーモンズのマモンが姿を現した。
マモン『彼もう死んでるよ』
あははっと笑いながらマモンは言った。
リンスの目から涙がポロポロ落ちる。
リンス『許さない』
リンス『リィーナ、レッドアイズ私達の子供を連れて行きなさい』
リンス『あとは私がやります』
リィーナ『でも一人じゃ』
リンス『いいから行きなさい』
リィーナ『分かりました』
レッドアイズとリィーナは地下にある長く薄暗い通路を駆け足しで進んだ。
。
リィーナ『この薄暗い通路を出れば町に出る』
リィーナ『そこでとりあえずアイルとイリスを治療しよう』
リィーナ『走るぞ』
それから数分後
レッドアイズとリィーナは薄暗い通路を出た。
リィーナ『さあ着いた』
リィーナ『行こう。んっ?』
ふと異変に気いた
後ろにいたクゥとエイルがいないのだ!
置いてきてしまったのか?
とりあえずアイルとイリスを治療できる場所へ置いてきてから探しに行こう。
その頃
エイル『ここはどこ?』
エイル『リィーナ達はどこにいったの?』
エイル『あんたが私の前にいて邪魔だから見失ったじゃないの』
エイル『役立たず』
クゥ『ごめん』
前に人影があった
エイル『リィーナいた良かった』
エイルは駆けつけた
しかにそこにいたのはリィーナではなくセブンデーモンズのベルセバブだった。
ベルセバブ『ガキかよ』
ベルセバブ『まあいいか』
と言い
ベルセバブは長い剣を抜いた。
エイル『あんた私と仲良くしたいんでしょ』
エイル『なら私を守りなさいよ』
クゥ『うん』
クゥは剣を抜いたが目が虚ろいていてとても戦える状況ではなかった。
それはそうだ。少し前にクゥは自分の父親を失っていたのだ。
それでもエイルは関係なしにクゥに対して
エイル『私の代わり戦いなさい!』
エイル『人間が身分の高い私達を守るのは当然でしょ』
と言った。
クゥは答える間もなくベルセバブに腹を突き刺さされ倒れた。
ベルセバブ『あとはお前だけか』
ベルセバブ『どうやって殺すか』
赤いポリタンクに入ったこれはどう?
とまたもう一人のセブンデーモンズのベルフェがやって来た。
ベルセバブ『いいね。これにしよう』
怯えるエイルに赤いポリタンクに入った液体をぶっかける
そしてベルセバブがライターに火を付けエイルに投げつけた。
ベルセバブ『さぁバーベキューの始まりだ 』
エイルの身体は燃えエイルはもがき苦しんだ。
エイル『熱い熱い誰か助けて 』
やがて炎は消えだがエイルは全身火傷を被った。
エイル『痛い痛いよ 』
とエイルは泣きながら地面を這いつくばった。
少しするとエイルは声を出すこともできなくなり、やがて動かなくなった。
その後クゥが目を覚ましたのはシュバルツ城のベッドの中だった。
レイカ『よかった無事で 』
その後クゥはレイカから聞かされた。
あの後リンスも殺されたと
クゥの目からは涙がポロポロ落ちた・・・
少ししてクゥはエイルとイリスとアイルは?
とレイカに聞いた
隣の部屋にいる。けど3人とも
レイカの目から涙がこぼれた。
クゥは急いで隣の部屋に駆け込んだ。
そこは異様な光景だったエイルとアイルは全身包帯巻きになってベットに横たわっていた。
イリスは傷口が回復したものの体全体に毒が回っており神経が損傷し両足は動かなくなっていた。